今日は朝からレッドアローに乗って、秩父の母のところへ行っていました。レッドアロー号での往復時間は、私にとってはいつも、ベストな読書時間です。
病院の看護師さんが「福寿草がきれいに咲きました」と話していたので、昼食後、母に見せてあげたくて車いすをエレベーターのところへ移動させました。
そこへ突然、弟が現れました。
弟は、学校や公共施設や旅館や個人住宅などさまざまな建物を設計し、活躍している建築家です。
現在、両親の家があったところに家を新築中です。
退院した母が住むことができて、私たち姉弟の家族も集え、なおかつ二階には自分の事務所をと、とても大きな家を建築中です。
弟のHPを見ると、その家はとにかく人にやさしいエコハウスらしいです。冬は薪ストーブと床暖房で、常時室温30度以上の暖かさが保たれるとのことです。
そんな弟は、仕事の合間、毎日母の病院にお見舞いにいってくれています。母もそれがすごくうれしいようです。私たちもとても心強く思っています。
弟が母のところへいってくれるのは、いつも夕方と聞いていました。それが、こんな昼間に・・・。
「どうしたの?こんな時間に」
「今日はジュンコさんがくるってメールをもらってたから、お正月に会えなかったので、ちょっとご挨拶」
笑いながら弟がいいました。
「家はどう?順調?」
「うん、ちょっと遅れてるかな。でも4月には家族・親戚皆さんに集まってもらってパーティを開きたいと思ってる」
うれしそうな顔で弟がいいました。
「じゃあ、お料理持ち寄りのパーティにしましょうよ」
「これからはボクも、栗原はるみのカリフォルニアロールくらいはできるよう、料理を趣味に入れたいと思ってるんだ。だから事務所にもIHを入れたし」
「退院してきたら、大変になるしね」
「でも、食事だけは○○(弟のお嫁さんの名前)にやってもらうけど、ヘルパーさんやデーホームとかで施設のお世話になりながら、ボクがやっていくよ」
「私たちもいまのペースで会いに行くわね。そのときはお昼ご飯くらいは作るから」
「課題はおむつ替え。それがいま一番の、ボクの試練かな」
「私たちもね」
久しぶりに弟とおしゃべりし、母といつものように握手して別れ、弟に車で駅まで送ってもらいました。
別れ際、弟ががさがさと音をたて、私にビニール袋を差しだしました。
「秩父名物、柏餅。たった5つだけどね」
笑いながら差しだした、ビニール袋に入っている柏餅の包み紙を透かして見ながら、
「だいすき、ここの柏餅。ありがとう。皆さんによろしくね」
病院に来る途中、甘党の私のために、わざわざお店に立ち寄り、柏餅を買っている弟の姿を想像したら、なんだか無性にうれしくなりました。
「じゃあ、春にね」
運転席の弟に手をふると、私はレッドアローに飛び乗りました。
病院の看護師さんが「福寿草がきれいに咲きました」と話していたので、昼食後、母に見せてあげたくて車いすをエレベーターのところへ移動させました。
そこへ突然、弟が現れました。
弟は、学校や公共施設や旅館や個人住宅などさまざまな建物を設計し、活躍している建築家です。
現在、両親の家があったところに家を新築中です。
退院した母が住むことができて、私たち姉弟の家族も集え、なおかつ二階には自分の事務所をと、とても大きな家を建築中です。
弟のHPを見ると、その家はとにかく人にやさしいエコハウスらしいです。冬は薪ストーブと床暖房で、常時室温30度以上の暖かさが保たれるとのことです。
そんな弟は、仕事の合間、毎日母の病院にお見舞いにいってくれています。母もそれがすごくうれしいようです。私たちもとても心強く思っています。
弟が母のところへいってくれるのは、いつも夕方と聞いていました。それが、こんな昼間に・・・。
「どうしたの?こんな時間に」
「今日はジュンコさんがくるってメールをもらってたから、お正月に会えなかったので、ちょっとご挨拶」
笑いながら弟がいいました。
「家はどう?順調?」
「うん、ちょっと遅れてるかな。でも4月には家族・親戚皆さんに集まってもらってパーティを開きたいと思ってる」
うれしそうな顔で弟がいいました。
「じゃあ、お料理持ち寄りのパーティにしましょうよ」
「これからはボクも、栗原はるみのカリフォルニアロールくらいはできるよう、料理を趣味に入れたいと思ってるんだ。だから事務所にもIHを入れたし」
「退院してきたら、大変になるしね」
「でも、食事だけは○○(弟のお嫁さんの名前)にやってもらうけど、ヘルパーさんやデーホームとかで施設のお世話になりながら、ボクがやっていくよ」
「私たちもいまのペースで会いに行くわね。そのときはお昼ご飯くらいは作るから」
「課題はおむつ替え。それがいま一番の、ボクの試練かな」
「私たちもね」
久しぶりに弟とおしゃべりし、母といつものように握手して別れ、弟に車で駅まで送ってもらいました。
別れ際、弟ががさがさと音をたて、私にビニール袋を差しだしました。
「秩父名物、柏餅。たった5つだけどね」
笑いながら差しだした、ビニール袋に入っている柏餅の包み紙を透かして見ながら、
「だいすき、ここの柏餅。ありがとう。皆さんによろしくね」
病院に来る途中、甘党の私のために、わざわざお店に立ち寄り、柏餅を買っている弟の姿を想像したら、なんだか無性にうれしくなりました。
「じゃあ、春にね」
運転席の弟に手をふると、私はレッドアローに飛び乗りました。