20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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北斎展

2008年01月20日 | Weblog
 先日、親しい編集者から「北斎展、すごくよかったよ」とすすめられ、今日は両国にある江戸東京博物館に行ってきました。
 会期終了前の「北斎展」は、大入り満員でした。
 数年前の上野もすごい人気だったようなので、北斎の才能は衆人の憧れなのかも知れません。
 
 今回の展覧会は、オランダやフランスから里帰りした「節季の商家」「端午の節句」「花見」などの展示が大きな目玉だったようです。
 オランダの医師、シーボルトが持ち帰ったと言われるそれらのすばらしい風俗画には目を見張るものがあります。
 北斎については以前から、すごい絵師だと思っていましたが、この展覧会で改めて魅了されました。
 北斎はすぐれた観察者であり、群を抜いたデッサン力の持ち主です。そしてなにより、彼は卓抜なる奇想の持ち主です。
 江戸の絵師であるという存在をはるかに超越しています。
 このフレキシブルで豊かな発想はあの時代において、どこから生まれてきたものなのでしょう。

 北斎の影響を受けていたゴッホなど、「だいすきな北斎の版画のコレクションをありったけ壁にピンで留めたい」とまで言っているくらいです。
 
 それにしても「富嶽三十六景の赤富士」を生み出したのが73歳というのは驚きでした。
 ちなみに彼の生涯は90年でした。それもあの時代では超人の部類に入るでしょう。
 
 「北斎 ヨーロッパを魅了した江戸の絵師」
 2008寝1月27日(日)まで。両国 江戸東京博物館にて(国技館のお隣)
 
コメント (5)
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