20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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Beー子どもと本の会

2008年01月17日 | Weblog

 昨晩は、神楽坂の児童文学者協会事務局で、「Beー子どもと本の会」の合評会でした。
 今回取り上げたのは、『ジャック・デロッシュの日記ー隠されたホロコースト』(ジャン・モラ作 岩崎書店)でした。
 この本は昨年、評論家のHさんからご紹介いただいた本です。
 
 書評誌の『子どもの本棚』でも2007年・12月と2008年1月、連続で取り上げられていて、海外でもたくさんの賞に輝いた話題の本です。
 日記を通して、ホロコーストにまつわる謎がミステリー仕立てになっていて、次々とつまびらかにされていく作りには惹かれるものがあります。なかなか読ませる本でした。
 ホロコーストの加害者である祖父母と、その孫娘との関係性について。あるいは拒食症になりながら自らを傷つけ、戦争責任を問いつめる少女の姿勢について議論を呼びました。叙情を排した戦争責任を追及する姿勢は、ヨーロッパならではの作品と言えるかも知れません。
 その後、恒例の飲み会。わいわいがやがやたくさん食べ、たくさんおしゃべりをして帰ってきました。
 

 今日は午後から、雑誌『PRESIDENT』の編集部の方と、ライターの方が取材にお見えになります。
 
 夜は飯田橋で、月例の句会です。
 
コメント (2)
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