作家になって30年近い年月がたつというのに、私はいまだかつて、自分の作品の企画書なるものを作ったことがありません。
企画書というのは、ノンフィクションの作家が、これから取材やなにやらをするために、出版社に提出するものとばかり思っていました。
フィクションの作家も取材はしますが、これはあくまでも個人的作業であり、わざわざ出版社に提出するまでもなく、困ったときだけ編集者にSOS を出して協力してもらうという形でやってきたので、企画書作りのイメージが湧かないのです。
「企画書作りを教えてやる」
と言っていたKさんからは、まだその虎の巻が届いておりません。
ところが必要に迫られて、いま、その企画書と格闘しています。
自分の作品のではありませんが。
作家のMさんが原型を作ってくださって、それに私の考えをのせていくだけの作業です。
ですが、これが難しい。
とにかく経験がないので、「こんな茫洋とした内容でいいのかしら?」とか「ある程度具体的なイメージをださないとわからないのじゃないかしら?」とか・・・。
考え始めると、おおまかなストーリーとキャラクターを作り込みたくなってしまいます。
テキストエディットでいただいたたたき台をワードにのせて、そこにあれこれ書き込んでは削除して、また書き込んでは削除。
朝からずっと、そんなことのくり返しです。
でもいっこうに山も森も木も自分のなかでイメージできません。
Mさんの作ってくださった企画書のたたき台は、さすが人気実力ともに備えた売れっ子作家。ぐっと目をひきます。言わんとする雰囲気をまるっと掴んでいらっしゃいます。
その中に具体性のあるアイディアを盛り込むのが、きっと私の役割なのではと感じている、それがいけないのかもしれません。
と、いうことはMさんの企画書のままでいい?
ああ、企画書の作り方。
Kさん、早くマニュアルを送ってくださ~い!
企画書というのは、ノンフィクションの作家が、これから取材やなにやらをするために、出版社に提出するものとばかり思っていました。
フィクションの作家も取材はしますが、これはあくまでも個人的作業であり、わざわざ出版社に提出するまでもなく、困ったときだけ編集者にSOS を出して協力してもらうという形でやってきたので、企画書作りのイメージが湧かないのです。
「企画書作りを教えてやる」
と言っていたKさんからは、まだその虎の巻が届いておりません。
ところが必要に迫られて、いま、その企画書と格闘しています。
自分の作品のではありませんが。
作家のMさんが原型を作ってくださって、それに私の考えをのせていくだけの作業です。
ですが、これが難しい。
とにかく経験がないので、「こんな茫洋とした内容でいいのかしら?」とか「ある程度具体的なイメージをださないとわからないのじゃないかしら?」とか・・・。
考え始めると、おおまかなストーリーとキャラクターを作り込みたくなってしまいます。
テキストエディットでいただいたたたき台をワードにのせて、そこにあれこれ書き込んでは削除して、また書き込んでは削除。
朝からずっと、そんなことのくり返しです。
でもいっこうに山も森も木も自分のなかでイメージできません。
Mさんの作ってくださった企画書のたたき台は、さすが人気実力ともに備えた売れっ子作家。ぐっと目をひきます。言わんとする雰囲気をまるっと掴んでいらっしゃいます。
その中に具体性のあるアイディアを盛り込むのが、きっと私の役割なのではと感じている、それがいけないのかもしれません。
と、いうことはMさんの企画書のままでいい?
ああ、企画書の作り方。
Kさん、早くマニュアルを送ってくださ~い!