20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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企画書作り

2008年10月28日 | Weblog
 作家になって30年近い年月がたつというのに、私はいまだかつて、自分の作品の企画書なるものを作ったことがありません。
 企画書というのは、ノンフィクションの作家が、これから取材やなにやらをするために、出版社に提出するものとばかり思っていました。
 フィクションの作家も取材はしますが、これはあくまでも個人的作業であり、わざわざ出版社に提出するまでもなく、困ったときだけ編集者にSOS を出して協力してもらうという形でやってきたので、企画書作りのイメージが湧かないのです。
「企画書作りを教えてやる」
 と言っていたKさんからは、まだその虎の巻が届いておりません。
 
 ところが必要に迫られて、いま、その企画書と格闘しています。
 自分の作品のではありませんが。
 作家のMさんが原型を作ってくださって、それに私の考えをのせていくだけの作業です。
 ですが、これが難しい。
 とにかく経験がないので、「こんな茫洋とした内容でいいのかしら?」とか「ある程度具体的なイメージをださないとわからないのじゃないかしら?」とか・・・。
 考え始めると、おおまかなストーリーとキャラクターを作り込みたくなってしまいます。
 テキストエディットでいただいたたたき台をワードにのせて、そこにあれこれ書き込んでは削除して、また書き込んでは削除。
 朝からずっと、そんなことのくり返しです。
 でもいっこうに山も森も木も自分のなかでイメージできません。
 
 Mさんの作ってくださった企画書のたたき台は、さすが人気実力ともに備えた売れっ子作家。ぐっと目をひきます。言わんとする雰囲気をまるっと掴んでいらっしゃいます。
 その中に具体性のあるアイディアを盛り込むのが、きっと私の役割なのではと感じている、それがいけないのかもしれません。
 と、いうことはMさんの企画書のままでいい?

 ああ、企画書の作り方。
 Kさん、早くマニュアルを送ってくださ~い!
 
コメント (2)
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