20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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『ミラクル★キッチン3 中国四千年のギョーザバトル?』 (工藤純子作・そうえん社)

2009年12月12日 | Weblog
 いろいろがやっと一段落しましたので、ご恵贈いただいているご本の紹介を、順次行っていきたいと思います。

 まずは工藤純子さんの『ミラクル★キッチン』シリーズの3巻目から。
 今回は、中国四千年のギョーザバトルです。
 このシリーズは、料理の天才亜美と、アシスタントのかごめ。ふたりが繰り広げるお料理作りをめぐってのお話です。
 主人公のかごめはドジでおっちょこちょいのとても活きのいい女の子です。
 まずはその「かごめパワー」の楽しさに読者の胸はわくわくするでしょう。
 アシスタントといえども、かごめは名コーディネーター。
 いつも、亜美と他者とを切り結ぶ大きな力を発揮します。そしてそこから物語が動いていきます。
 今回はかごめ自らがお料理をはじめます。
 クラスメイトの鈴華ちゃんの両親がやっている「ハルビン亭」に起こっている事情を手助けするために、一肌ぬぐためです。
 さていったい、どんなギョーザが、どんな人たちとの関わり合いの中で生まれるのでしょうか。
 路地裏の中国人のおばあさんがやっている中華料理のお店や、ギョーザのおいしそうな匂いが漂ってくるような描写は魅力的です。

 巻末には、子どもたちがすぐにでも作れそうな、ミラクルレシピも載っていてます。
 とてもおいしそうで、楽しくて元気になるご本です。
 ぜひお読みになってください。
コメント (2)
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