

友人の「Hさん」は書と絵の名手です。
ときどき、彼女から書で綴ったお手紙を頂戴します。
それが、うっとりしてしまうような優美な筆使いです。
実は私も書がすきです。
でも習ったこともないし、硯に墨をすって和紙に向かったこともありません。
お手紙を書くときや、本へのサインなどに、簡易の筆ペンを使うだけです。
おまけに、あくまでも我流。

その筆で愛用しているのが、写真のもの。
サインペンのように書きやすいのに、字体は筆字風になります。
題して「筆ごこち・筆風サインペン」
いつも3本くらいはストックしてあります。
それと、欠かせないのが落款。
これはその昔、夫が私のために業者に頼んで作ってくれたものです。
筆風サインペンと落款をながめていると、深まりゆく秋に、文机にでも向かい、Hさんのように優雅にさらさらとお手紙でも書いてみたくなります。