萩の花の、うつくしい季節になりました。
その萩を見たくて、近くの萩寺を訪ねてきました。
雨模様の日でしたが、そぼ降る雨のなかの萩は、いちだんと風情を増しています。
万葉集でいちばん詠われた花が、萩だそうです。
お茶花としても親しまれている萩は、どこか侘び寂びを感じさせてくれる花でもあります。
つつましい佇まいや、はかなさが、そういった風情を呼び起こすのでしょう。
境内にはススキも穂をひらいていました。
池には見事な鯉たちが泳いでいます。
雨のしずくを感じながら、萩のアーチを歩いてきました。
竹で作ったアーチの素朴さに、このお寺の閑寂枯淡の美をしみじみと思いました。