公園の彼岸花が咲き始めました。
まだ、ぽつぽつですが。
本を読むと、彼岸花というのは有毒性の植物みたいです。
ですからこれを口にしたら、その先は「彼岸」ということで、このネーミングがついたとか。
また別名でもある「曼珠沙華」は、仏教の経典から来ているそうです。
いずれにしても、死の影を引きずっている花です。
秩父行きのレッドアロー号に乗っていると、この季節だけ臨時停車する駅があります。
「高麗」、別名「曼珠沙華の里」。
曼珠沙華が、燃えるように咲いている場所だとか。
私はこの季節に父や母を訪ねるために、何度もレッドアロー号にひとりで乗っていますが、途中下車したことがありません。
大勢の人たちが、この駅で、ぞろぞろ降りていく背中を見ながら、いつも想像しています。
「曼珠沙華の里」というのは、真っ赤に染まった「極楽」のようなところなのかしら、と・・・。