20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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今夜は読書会

2014年11月19日 | Weblog

           

 今夜は、仲間うちの読書会です。

 今回のテキストは『何者』(朝井リョウ作・新潮社)です。

 第148回(平成24年度上半期)直木賞受賞作です。

「王さまのブランチ」(TBS・TV)で、語っていた彼の言葉に、彼の本をもう一度「読んでみたい」と思わされました。

 それまで、朝井リョウは『桐島、部活やめるってよ』(集英社)を読んだきり、止まっていました。

 

 物語は、5人の大学生の就職活動に絡んだストーリーで展開していきます。

 大学生たちや、先輩のキャラが、実にリアルに描写されています。

 

 TwitterやFacebookなどの、SNSを文中に取り入れながら、それぞれの内面に迫っていくと思わせつつ・・・。

 ラストの女子大生の語りによる逆転劇には、胸を打ち抜かれました。

 観察者である主人公の「拓人」は、もしかしたら、私かも知れないし、あなたかもしれない。

 

 ひねりを利かせたラストの着地。空気をざわっと変えています。

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