もうじき、結婚記念日がやってきます。
花束など、結婚生活四十数年、プレゼントしてくれたことのない夫が、「怪我の回復祝と、結婚記念を兼ねて、何かプレゼントしようと思ってる。何がいい? 腕時計?」と。
「腕時計なんて、この間、三越のフランスフェアで、気に入ったのを買ったばかりだから。・・・それに結婚祝いっても、節目の年とかでもないし」
いったい、何年目?
金婚式には早いし・・・。
でも、こんなこと、初めてだし、あまりの珍しさに、返事をしながら、思わず「へ〜」と思い、「予算は?」
妻はリアリストです。
「〇〇」
欲しいものがあると、自分で三越お帳場カードで買ってしまうし、支払いは、夫のお給料の入ってくる銀行の通帳からの引き落とし。
実感がありません。
でも今回は、夫の、そのお給料の入る通帳とは、別の通帳から出るようです。
それに、こんなことを言われたのは、初めてですし。
でも、何にしようかなと考える時間が、一番のプレゼントみたいな感じです。
何にしようかな〜。
もう、言われて二週間くらい経っているのに、決まりません。