今年度の、日本児童文芸家協会の協会賞は、森川成美さんの「マレスケの虹」(小峰書店)に決まりました。
森川さんは、読書会のお仲間で、年に一度、泊り込みの合宿をおこなっていますが、そこに提出された作品でした。
原稿の段階から「これは、新しい戦争児童文学だ!」と、とてもすごいと思ったことを覚えています。
彼女はルーツを探りながら、何度、ハワイに取材にいったでしょう。
細部にリアリティが宿っています。
そして、描かれている人間が、実に鮮やかです。
児文芸のみなさん、協会賞に選んでくださってありがとう!という気持ちです。
また新人賞は、児文協の上野の森親子ブックフェスタでもご活躍くださった、森埜こみちさんの「私の空と五・七・五」(講談社)です。
他にも、水質調査隊で、長いお仲間の、画家の篠崎三朗さんが、児童文化功労賞。
著作を含むこれまでの業績を称えてとして、国松俊英さんが、児童文芸ノンフィクション文学賞特別賞を、ご受賞なさっています。
みなさま、本当におめでとうございました。
今夜は、日本児童文学者協会から、同じく読書会のお仲間で、森川さんの作品を原稿から読んでいる、作家の濱野京子さんとご一緒に、お祝いに伺わせていただきます。