昨日は、細長い公園を、2時間近く歩き、その先のスーパーでお買い物をしたりして、桜並木を堪能してきました。
桜は、5~6分咲き。
でも美しいです。
一年に一度しか見られない光景を眺めていたら、アクセントのように、黄色い菜の花が・・・。
本当に、花々の美しい季節です。
夫に映画館の観客数を調べてもらったら、ガラガラ。
今日は、マスクをして映画を観に行きます。
「三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」です。
右翼である三島が、全共闘を説得しようとする言葉。
それに相反する、全共闘の言葉。
言葉と言葉のぶつかり合いです。
(「圧倒的熱量」の言葉)。
このキャッチコピーにやられて、見る気になりました。
このフィルムから、しばらくして、三島は市ヶ谷の自衛隊の駐屯地で45歳で自決します。
肺浸潤で、19歳で徴兵制を免れ、病弱だった少年は、ボディビルで体を作り上げます。
『仮面の告白』では、そんなサバイバー・ギルトを描いていると、作家の平野啓一郎は、語っています。
私が三島で好きなのは、『私の遍歴時代―三島由紀夫のエッセイ〈1〉』 (ちくま文庫)です。
三島のエッセイは、面白い。レトリックがすごい。
(そういえば、土曜日に「さわこの部屋」に出た、角田光代が、「四年間、この作品と格闘していて、全く小説が書けなかった」と話していたのが「源氏物語」。紫式部の比喩の凄さ、人を見る目の鋭さなどから、紫式部って、どれだけ意地悪な女性かってことを、見事に「源氏物語」には表現されている、と話していて、大笑いしました。レトリックの凄さは、時代を超えたものでした。私が最初にレトリックに興味を持ったのは、現代アメリカ文学でしたが、ああ、紫式部の時代から、すごいレトリックを書く作家っていたのですね)。
身体性を、追求していた三島は、後年、自衛隊に入隊し、右翼になっていきます。
東大・法学部卒の三島が、なぜ、東大全共闘1000人を説得しようとしたのか。
右翼である三島と、極左は、どこかつながり合うものが、あったのか・・・。
映画を見て、一度、きちんと、学んでみたいと思いました。