岡山の烏城彫の宗家が、夫の父の親戚で、宗家二代目が中央大学の学生だった頃、父と母に東京でお世話になったと、毎年「お仏壇にお供えしてください」と、岡山のマスカットをご恵贈くださいます。
「アレキサンドリアマスカット」が天候不順でよく育たず、「今年はシャインマスカットを勧められました」と、お手紙が届きました。
夫の父は、岡山の人ですが、早稲田の法学部に合格し、東京にきました。
遅れて、弟(叔父)も(もう亡くなりましたが)、上京し、同じく早稲田の理工学部に入学しました。
父もその叔父も、卒業後は、ずっと東京暮らし。東京人になりました。
そこで、岡山で一人になった母親(祖母)を、東京に呼び寄せ、私たちが結婚した直後、お墓も岡山から分骨して、こちらに移していました。
父も、常に、先の先を読んで生きている人でしたので・・・。
そのお墓も、今は、まだ私たちがちゃんと、お墓参りや、お墓のお掃除ができます。
ですから、できるうちはちゃんとやって、もう無理、という年齢になったら、息子夫婦にバトンタッチする前に、この先もずっと、続いていけるような形で、きちんとお墓の終活もしておきたいと・・・。
春、秋、夏のお盆、お参りに行くのですが、環境はいいのですが、とにかく遠いのです。
あの頃は、新しい霊園で、東京の人たちからも人気があったようです。
私の仲良しの友人の、お父さまも、数年前にお亡くなりになった、お母さまも、加藤の両親と同じ霊園に眠っていらっしゃいます。
お父さまは、児文芸の現理事長が、若い頃、お勤めしていらした会社の会長さんだった方です。
「雲の上の人だから、話したことはなかったけれど」彼はそう言っていましたが。
話がそれました。
それにしても、ほんとうに義理堅い方です。
私たちが結婚した時も、烏城彫の大きな長いお盆と、丸いお盆をお祝いに下さったりしましたし。
マスカット、お仏壇に、2〜3日、お供えして、私たちがいつも楽しみにいただいております。