20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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「金子みすゞ童謡全集」(JULA出版)

2022年08月05日 | Weblog
             


            

JULA出版で、「おひさまわらった」(きくちちき)をいただいたときは、驚きました。
きくちちきの大胆な構図、色使い。
すごいなあと思いました。

そしたら、今度は、「金子みすゞ童謡全集」
金子みすゞの全部が詰まっている全集です。
みすゞが残した512篇の作品が入っています。

幼子を残し離婚し、26歳で自死するまで、512編もの、詩作(童謡)を作ったのですから、彼女の創作意欲と、悲しみと、胸の奥に秘めた願いの強さが、伝わってきます。

「こだまでしょうか」 金子みすゞ

「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう

「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう

「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう

そして、あとで、
さみしくなって

「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう

こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。

今年は、金子みすゞの生誕120年だそうです。

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