京都の和菓子です。
「月」というネーミング。
京都の桂離宮に憧れてのお菓子と書かれていますが、まさにこの書かれた紙の市松模様。
桂離宮の、一の間の、床と襖に貼られた、青と白の市松模様の、和紙と同じ模様です。
和三盆のお菓子の中に、あんこが入って、上品な甘さと美味しさです。
初めていただいたお菓子です。
書院作りというと、私がまだ小さかった頃、父が、宮大工さんに、家を建て直してもらい、書院作りを取り入れたそうです。(大きくなって、父から聞いた話ですが)
お茶を点てる炉も切ってあり、天井からは自在釘も下がっていました。
炭をおこして、炉に入れるのは、母の仕事でした。
寝る前は、父はその炭に、丁寧に灰をかけていました。そんな光景を微かに覚えています。
桂離宮のうつくしさに憧れていた、父が、自分の書斎を書院作りにして、骨董品を収集して、美意識ばかり高い人でした。
あれこれの女性に関しても(怒)。
でも最期まで父を好きでした。
そんないろいろなことを思い出させてくださった、京都の和菓子でした。