親戚からお送りいただいた、このル・レクチェ。
大きなのが10個も入ったダンボールのままの写真を、撮り忘れてしまい、毎日、ネットフリックスをみながら、「美味しい、美味しい」と、ぱくぱく。
ラ・フランスは、昔からメジャーで知っていましたが、このル・レクチェ。
かなり前から、親戚からお送りいただいて、初めて知りました。
近頃では、三越本店に、でんと置かれています。
1個、1500円くらいします。
今やメジャーな高級フルーツです。
それを韓国映画「パラサイト 半地下家族」のような、くらくて、みているのが辛くなるような人間たちを描いた、ドラマをネットフリックスで、毎晩一話だけ見ながら食べています。
韓国には、一流大学を出ていても、ちょっとしたことで下流に落ち、底辺を生きる人たちがたくさんいます。
かつては華々しい映画監督、のはずだった3男が、いつの間にか、長男と同じで母親の家に居候。そこで母親に毎日ご飯を作ってもらい、それを食べて生きています。
主人公は、その三兄弟の次男と、母親は大借金だけ残し逃げて、挙げ句の果てが死亡。
その子は、声の出せない祖母との二人暮らし。
母親の残した膨大な借金取りに、日々追われ、暴力を振るわれ、中卒認定の資格しか持っていない子が、どうやって生きてくか。
お金のことしか考えず、人間を信頼できないその22歳の子は、次男の会社で派遣で働き、夜は皿洗いのバイトをしています。
そんな人生。明るくなんか生きられるわけがありません。
心は根深く、すさんでいきます。
次男は次男で、自分の会社の社長と自分の妻が不倫。
徹底的に調べあげ、真実を全て知っていても、妻にも誰にも打ち明けず苦しさの中、社長に怒りを吐き出します。「妻と別れろ」と。
社長との不倫が終わり、寝込んでいる妻のために、彼はおかゆを買って帰ります。
そんな次男であり会社の部長である彼と、借金取りに追われ、かろうじて口も聞けない。体も自力では動かせない祖母を抱えた二人は、同じ駅の街に住んでいるということで、その女の子がおばあさんへの介護をして、大変な生活の中を生きている実態を知ります。
彼はおばあさんを背負ってあげ、石段を登ります。
そして別れ際
「いい子だ」と、彼女に言います。
彼女はその言葉をスマホに録画し、繰り返し繰り返し聞きます。
ストーリーは、まだまだ深く広いです。ここには書き切れないくらい。
毎回、涙が出ます。
暗い表情ばかりで、人を憎むことしか考えられない女の子。
その原因を知った、会社の上司である、次男が立ち向かっていく。
一方、この貧しくて、底辺を生きてるだけで必死な人たちの、明るさと言ったら。
それが、このくらくて悲しいドラマの、息抜きの作用をしています。
いつも、確かな自分を生きるために、自分をあえて肯定的に捉え、辛くなると、その思考をちょっと変え、自分に「ファイト!」と。
その街を生きる、みんなが、ステキです。
人間らしくて、温かいです。
まだ、あと5回くらい残っています。
さて、今夜も、会議などないので、お夕食後は、この韓流ドラマです。
この美味しいフルーツを楽しみながら・・・。