20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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今日から11月

2024年11月01日 | Weblog
            

恒例の赤い実。

           

ざくろ。

その昔、神楽坂に老舗のフルーツパーラーと洋風レストランとして有名で、夏目漱石、菊池寛、永井荷風などの作家たちが、通い詰めた「田原屋」と言ういうお店がありました。

そこである日、神楽坂の児文協の事務所で会議があった時。
いつもは、事務所を出て、すぐ隣の東西線「神楽坂」から地下鉄に乗るのですが、友人たちとぶらぶらと坂を、飯田橋に向かって降りていて、見つけたのが、「田原屋」のざくろでした。

「あ、ざくろ」
子ども時代を思い出し、コロンとした形のザクロを、2個、田原屋で買いました。
子どもの頃、食べたザクロは、もっと不思議で、秘密のありそうなお味でした。
でも大人になって食べたザクロは、種だらけのちょっと甘さだけが残るフルーツでした。

田原屋の、二階の洋風レストランは、
「ここ、漱石や、荷風などが常連だったのよね」と、
友人の、出版記念パーティなどを、貸切でやったことを思い出します。

あの老舗のお店。もうとっくになくなりました。

そういえば、今はない「鮒忠」の横の坂を、昔の出版クラブ方向へ向かって歩いてすぐのところにあった「トンカツ屋さん」
ここは、我らが溜まり場でした。1階は椅子席で、お客さんはほぼこちらへ。
2階がお座敷で、私たちの専用空間でした。
ここで、文学論などをみんなでたたかわせました。

田原屋は、毘沙門天のそばです。
と、感慨に耽った、日曜日でした。

写真は、選挙会場だった、近所の小学校のお庭の木々。
小学校って、こんなにいろいろな種類の緑があったのですね。

でもイチョウもまだ黄葉していないし、赤い実の赤も、鮮やかではない。

やっと、晩秋と雰囲気がやってきています。
でも、これまで、植物たちも戸惑いながら、迎えた11月でしょうね。
コメント
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