ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

紅葉の室生寺(11月24日)

2010-11-24 17:40:33 | 旅日記


昨日の風も収まり、穏やかな小春日和が期待できそうです。
10時家を出て1時間足らずで室生寺に着きました。駐車場に車を預けて歩きだすと、
「下の橋」近くで早や美しい紅葉に目を奪われます。



紅葉と色を競う真っ赤な太鼓橋を渡ります。
正面が表門ですが、拝観順路は橋を渡って右へ…



表門
「女人高野」の文字が見えるのは、厳しく女性の入山を禁じてきた高野山に対して、
室生寺が「女人済度」も図る真言道場として女性の参詣を認めてきたことを表して
います。
門の右上に見える山は室生山です。蓮の蕾にたとえられる美しい形の山ですが、
現在登ることができません。



続いて左手に赤門があります。苔むした屋根に積もる黄葉がとても美しかったです。



道の右手は室生川に沿っています。対岸の石垣に陽光を透かした紅葉が映えています。



仁王門をくぐります。



バン字池。梵字の「バン」の字、こんな形を表しています。



この坂を「鎧坂」といいます。



登り切った処右手にに金堂があります。内陣には本尊・釈迦如来像(国宝)を中心に
数多くの国宝、重文の仏像が並び、建物そのものも国宝です。



金堂前の池に写る紅葉



本堂(国宝)と五重塔
本堂は灌頂(智水を頭に注ぎ佛弟子になる儀式)を行うところで灌頂堂ともいいます。
入堂してご本尊の如意輪観音さまを拝みました。



本堂横を登ると国宝・五重塔。高さ16.7m屋外に立つ五重塔では最も小さいものです。



五重塔から深い林の中の石段を登って奥の院へ向かいます。
ちょっと見えにくいですが、♀ペンの後ろの大杉は根の中に大きな石を抱え込んでいます。
この上右手に「暖地性シダの群落地」があり、石段は上に行くほど急に、また段の幅も狭く
なります。



舞台造りの位牌堂が見えてくると、400段近くの石段登りも終わりに近づきます。



奥の院御影堂
単層宝形形の建物には弘法大師像が安置されています。
右手に室生山へ登る山道がある筈で下見のつもりで探してみましたが、道がなくなっている
ようです。

ゆっくりと紅葉を楽しみながら元の道を帰りました。まだ正午を過ぎたところなので、
室生川沿いに700mほど上流にある龍穴神社へ歩き、参拝をして駐車場へ帰りました。
久しぶりに訪れた室生寺でしたが、お天気も良く紅葉も見頃で満ち足りた気持ちで家路
につきました。