ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

遠来の友と信貴山へ(11月26日)

2010-11-28 18:49:08 | 矢田だより
仙台にお住まいのciao66さんにご一緒して信貴山へ行きました。

彼のBLOGのタイトルは「ペンギンの足跡」。フランスやイタリア、トルコなどの旅行記は、
私たちのようにパックツァーでなく、すべてご自分で計画・準備して行われたものだけに
予想外の展開や発見も数多くあって、いつも「自分ももう少し若ければこんな旅がしたい
なあ」と思いながら読ませて頂いています。
しかし、実際にお目にかかるのは実はこの日が初めてでした。それでも毎日のようにコメ
ントを頂いたりしているので、お会いしてすぐに長年の知己のように打ち解けてお話する
ことができました。

今回、奈良には仕事で関西に来られたお帰りの途中で、飛行機の時間もあってほんの短い
滞在です。奈良には何度もこられているし良くご存じの様子なので、どこへご案内しよう
かと迷っていたのですが、「信貴山へはまだ行ったことがない」とのことで、正午過ぎに
マイカーで駅へお迎えに行きました。こうして仙台と大和の二羽のペンギンは信貴山へ…。



ところが、すっかり慌ててカメラを忘れていきました。写真はすべてciao66さんに撮って
頂いたものです。
朝護孫子寺の境内に入ると、まず大虎がお出迎え…。



境内の紅葉は今が見ごろで、青空に美しい色彩を浮かべています。



塔頭のひとつ、千手院のお砂踏み。
この虎の胴体の中を歩くと、敷石の下の砂を踏むことで四国八十八霊場を巡るご利益が
あるといいます。



本堂にお詣りしました。回廊からの眺めです。



神妙に手を合わせる変愚院



せっかくなので山頂まで登ろうとお誘いしました。赤い鳥居が続くつづら折れの階段道を
700m登ります。
2月に♀ペンときたときは膝が痛くて山頂へは登れなかったのですが、ようやく回復した
今日は先ず快調です。約20分で…



奥の院への道を分けると山頂の一角、織田信長に滅ぼされた松永久秀が寄った山城、信貴山
城址にでます。実際の山頂(双耳峰の雄岳)は少し上の空鉢堂敷地内にあり立ち入れない
ので、登山者たちは普通ここを山頂(標高433m)としています。そのため山名板が何枚か
木の枝に付けてありました。



山頂の空鉢堂。この拝殿奥の大岩の上に小さい祠があります。



山頂からの南側の眺め。手前が雌岳、遠くに葛城山、その奥に金剛山が並んでいます。
少し霞んでいたのが残念ですが、大和盆地に浮かぶ大和三山の一つ耳成山もぼんやり
見えました。
下りはやはり早く、あっという間に登り口に帰り付きました。霊宝館で国宝「信貴山絵巻」
(ただし実物展示期間は終わり、模写が公開されていた)や、絵巻の主人公・命蓮上人の
袈裟断片、楠正成の鎧など、こじんまりながら充実した展示を見学。



宝寿橋下には池のコイと浮かぶ紅葉が色を競っていました。
成福院の寅大師を拝んで、千手院前の「千手のイチョウ」を見下ろします。
黄色いじゅうたんを敷き詰めたようでした。



開運橋から青空を背にした信貴山を振り返りました。(この1枚だけ変愚院ケイタイ撮影)



最後に変愚院が一番好きな展望ポイントへご案内しました。仁王門横からのこの眺め
です。
まだ剱鎧護法堂などご案内できなかった場所も残っていますが、駆け足で一通りは見て
頂けたと思います。ご一緒できて本当に楽しく幸せでした。
ciao66さん、今度はまた桜の季節にでもごゆっくりと大和へお越しください。