CIAO! ROMA
ヴァチカンの見学を終えて、バスはローマの歴史地区へ走ります。車窓からの写真は割愛して、コロッセオへ急ぎます。
コロッセオ Colosse
AD70年に着工しAD80年に完成した、この巨大な闘技場は約6万人を収容できました。観客たちはローマの捕虜として奴隷になった剣闘士がたちが、仲間の剣闘士や猛獣を相手に命を懸けて戦うのを熱狂して見つめました。映画「グラディエーター」でも、主人公は奴隷に身を落として剣闘士として戦いましたね。映画と言えば古くは「ベンハー」、変わったところではブルース・リーの「ドラゴンへの道」にもコロッセオが登場しました。
バスの車窓から道路を隔てて見たコロッセオです。赤い衣装を着て歩いている人影は…
観光客相手の剣闘士に扮したモデルさんたちです。
コロッセオには様々な建築様式が見られます。一番上は煉瓦を積み上げて角柱にした壁になっています。
その下は、コリント式のアーチ。
上から三層目はイオニア式のアーチ。一番下はシンプルなドーリア式アーチ。高校の世界史で習った懐かしい名前です。
閑話休題・それはさておき…内部に入ります。
白く縁どられたように見える内側がアリーナ(舞台)で、覆いの上に白い砂が撒かれていました。戦士たちの血で汚れると、新しい砂が入れられたそうです。迷路のように仕切られた地下には、道具を入れる場所や猛獣の檻、奴隷の剣闘士の土牢などがありました。
急な階段を上って二階席から見下ろしたところです。奥の方にアリーナの様子も一部復元されています。
二階の通路から外を見下ろしたところ。観光用の馬車が並んでいます。向かい側はフォノ・ロマーノです。
フォロ・ロマーノ Foro Romano
パラティーノの丘のふもとに残る古代ローマ帝国時代の遺跡。フォロは公共広場のこと。紀元前からローマ帝国の政治、文化、宗教の中心地だったところです。ここも古い写真で見て頂きましょう。
今回、ガイドしてくれたフランチェスカさん。写真を撮ろうとグループから離れると「あなた、そんなに私が嫌い?」と、優しく、やんわりたしなめられました。ミラノの日本人ガイドとは大違いです。
コロッセオを出ます。
バスで、少し離れた真実の口で有名なサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の近くに移動します。
右の高い塔はロマネスク様式の鐘楼で、最上部にある部屋はローマ最高の位置にあるそうです。
真実の口 Bocca della Verit
映画「ローマの休日」でお馴染みの石の彫刻。教会外壁、正面柱廊の奥に飾られていて、元は下水溝のマンホールの蓋だったとか。 顔は海神トリトーネです。邪な心の人が手を口に入れると抜けなくなるとか、手首を噛み切られるとかいう伝説があり、「ローマの休日」ではG・ペック扮する新聞記者ジョーが、抜けなくなったふりをしてA・ヘプバーンのアン王女を驚かせていました。フランチェスカも「近頃は手が抜けない人が多いので、気を付けてください」と笑っていました。長い行列に並んで一人づつ口に手を入れます。二人一緒の写真も撮ってくれました。
一方通行でサンタ・マリア・イン・コスメディン教会に入ります。6世紀頃の創建で、8世紀に教皇ハドリアヌス1世が拡張したという、なかなか由緒のある教会らしいのですが、異教徒の私には荘厳な雰囲気に浸っただけで終わりました
外に出ると夕暮れが迫っています。次はトレビの泉へ向かいます。