3月23日午後はハイデルベルクから約170km離れたローテンブルクへバスで移動。
まずは名物料理のロールキャベツで腹ごしらえ。
そして街の散策に向かいます。赤い砦という意味を持つローテンブルクは、城壁に囲まれた中世の都市の面影を色濃く残しています。この貯水塔は城壁への登り口にもなっています。
市壁(Stadtmauer)の上を歩き、古い町並みを見下ろします。
色とりどりの美しい三角屋根の家が並んでいます。城壁を降りて古い町並みを歩きます。
マルクス塔は、最初の環状市街壁建設に伴って1200年頃に建立された美しい門塔です。
マルクト広場に面して建つ市庁舎。正面の主要部分はルネサンス、アーケードはバロック、後の塔のある建物がゴシックと時代の異なる三つの様式で構成されています。
市庁舎南側にあるゲオルクの噴水。深さ8mで10万リットルの水をたたえる市内最大の井戸。
残念ながら美しい彫刻は補修中で、囲いで覆われていました。
市庁舎の北側には「市参事会員酒場」があります。現在はツーリストインフォーメイション。
建物に付けられた「仕掛け時計」が有名です。
14世紀始めから15世紀末まで焼く200年の歳月を費やして建設された「聖ヤコブ教会」。内部の祭壇やパイプオルガンが見ものということですが、時間的に入場するのは無理で諦めました。ここで40分間の自由行動になりました。
マルクト広場にはいくつかの道が集まってきています。一つの角にはテディベアの専門店。先ほどから誰がシャボン玉を飛ばしているのかと思っていましたが、見上げると二階の出窓に座ったクマさんでした。
それぞれの店先に下げられた可愛い看板が、何のお店かの目印になっています。
「シュネーバル Schneeball」のお店がありました。ローテンブルグの伝統のお菓子で「雪の玉」の意味。揚げ菓子の一種で、砂糖、チョコ、シナモン、バニラ、ナッツ…など色んな味のものがあります。眼鏡の小母さんはとても日本語がお上手。お土産に三つづつ、缶に入れて貰いました。
プレーンライン。この辺りは二つの重要な道が市へ乗り入れる合流点で、小三角形の広場を作っているのでラテン語で「小さい場所」という名が付きました。「ドイツで最も美しい中世の景観」として知られる撮影スポットです。背後の塔は1385年頃建設の「ジーバーの塔」
「市参事会員酒場」の仕掛け時計が午後3時を指しました。鐘の音とともに窓が開いて、「マイスタートゥルンク」(市長の見事な一気飲み)が始まりました。30年宗教戦争(17世紀)のとき、シッシュ市長が旧教側のペリー将軍とワインの大杯(クランケンワイン3.25L)を飲み干す賭けをして、焼き払われようとした町を救ったという歴史的伝説の再現だそうですが、正直、よく見ないと分からないほど地味な動きで期待外れでした。
ともあれ再集合してバスに帰り、ロマンチック街道を南へ約251km走ってフュッセンの町へ。途中、ドナウ川を渡りますが、ブドウ畑の中の単調な眺めが続き、「ロマンチック」というには名前負けのような感じでした。フュッセンはドイツアルプス山麓の標高800mほどのところに位置するドイツ最高所の町。ノイシュバンシュタイン城にも近く、その観光拠点になっています。
夕食を終えた21時からホテルのオプションツァーで、ライトアップされたノイシュバンシュタイン城や
ホーエンシュバンガウ城を見て、長い一日が終わりました。