ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

ヨーロッパ三ヶ国駆け足旅行(7)

2015-04-10 17:54:40 | 旅日記

ヴェルサイユ宮殿の見学を終える頃から雨は小やみになりました。エッフェル塔のすぐ近くにある乗り場から、夕暮れのセーヌ川のクルーズを楽しみます。

セーヌ川にはいくつもの美しい、そして歴史を持つ橋が架かっています。

船はその下を潜っていきます。これはミラボー橋。アポリネールの詩で知られ、堀口大学の訳詞も有名ですね。

ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ われらの恋が流れる わたしは思い出す 悩みのあとには楽しみが来ると

そしてパリにもあるのです「自由の女神像」
フランスがアメリカに自由の女神像を送ったことの返礼として、パリに住むアメリカ人たちがフランス革命100周年を記念して贈ったものです(Wikipedeia)。

少し青空も覗いてきました。冷たい川風に吹かれても、やはりデッキに出てきます。
建物はコンセルジェリー。マリーアントワネットが処刑されるまで2カ月余りを過ごした牢獄があります。

フランス学士院

いくつもの船と行き交います。私の乗っているのは手前の白い船と同じ形です。

オルセー美術館が見えてきました。

ブルボン宮殿。ルイ14世の庶子によって建築された宮殿で、現在は国会議事堂として使われています。

アレクサンドル3世橋を潜ります。

橋の四隅には高さ17mの柱があり、柱の上には芸術、農業、闘争、戦争を意味する女神像が設置され、天使やペガサスなど美しい装飾で飾られた、パリで最も美しい鉄橋といわれています。

ノートルダム大聖堂が見えてきました。

間近にルーブル宮殿を仰いで私たちのクルーズは終わります。

夕焼けに輝くパリの町を走ります。凱旋門 

コンコルド広場 

灯りが点り始めたパリの町を抜けて、再びセーヌ河畔へ 

夕食はノートルダム寺院の前にあるレストランで、

エスカルゴと

ビーフブルギニョンを頂きました。

ライトアップされたノートルダム大聖堂を背に…素晴らしいパリの夜が更けて行きました。


ヨーロッパ三ヶ国駆け足旅行(6)

2015-04-10 11:13:05 | 旅日記

3月26日。いよいよ旅も終わりに近づきました。今日はジュネーヴからフランスの新幹線TGVでパリに向かいます。ただしスピードはそれほど感じませんし結構揺れもして、日本の新幹線の方が技術的には優れているように思いました。

パリはあいにくの小雨模様。まず郊外のヴェルサイユへ向かい、宮殿を見学します。
世界遺産・ヴェルサイユ宮殿はルイ14世が建造したフランス絶対王政を象徴する建造物で、1661年、パリから宮殿を移すため工事を始め、21年後に未完成のまま宮廷が移転、1710年の完成まで約半世紀を要しています。

日本人ガイドに従って内部のツァーを始めましょう。最初は王室の礼拝堂
二階席は王室、宮廷要人などの席で一般人は一階席で礼拝しました。

王の正殿…ヘラクレスの間。美しい天井画に飾られたレセプションのための広間です。

ヴィーナスの間。正殿の夜会で軽食を摂る場所として使われました。

天井には「神々と強大国を従わせるヴィーナス」が描かれています。

の人がルイ14世。

メルクリウスの間。天井画は「二羽のニワトリに引かれた戦車に乗るメルクリウス」

アポロンの間 置き時計の間とも呼ばれます。

有名な天井画・アポロンが乗る「太陽の戦車」

ディアナの間

鏡の回廊 ここでは王家の結婚式の時の舞踏会などが催されました。

王妃の居間

王の家族を描いたゴブラン織り

戴冠の間。ナポレオン1世が王妃に冠を授けている図

長い見学を終えて庭園に出ました。

水の前庭には、王国を流れる四つの河川を象徴するブロンズ像が置かれています。

ラトナの噴水…工事中でした。正面に「大運河」が見えます。

「その壮大な広がりといい 美しい建物といい それは宮殿ではなく まるで一つの街のようだ」シャルル・ペロー