ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

ベトナムの旅 (4) ミトー観光

2009-04-05 08:33:51 | 旅日記

ミトーの船着き場には、大小の観光船がもやっている。


茶色に濁ったメコン川を中洲のトイソン島に渡って、上陸したところはココナツ飴の作業場。
この鍋でココナツを絞った汁を煮詰めて


キャンデーを作る。


島の中には果樹園が多く、珍しいジャックフルーツなども見られる。


ここから、ぐらぐら揺れる小舟に分乗して…


ジャングルを切り開いた水路を行く、20分ほどのミニクルーズを楽しむ。


漕ぎ手はほとんどが年配のおばさんたち…
ミトーの船着き場に帰ると、WBC決勝戦で日本が優勝したことが伝えられ歓声が沸いた。


ベトナムの旅 (3) ホーチミン市からミトーへ

2009-04-04 08:42:19 | 旅日記
2009年 03月 24日(火)


朝食後、ホーチミン市内の統一会堂を見学する。


南ベトナム時代の大統領官邸で、1975年4月30日に人民解放軍が
2台の戦車で正面から突入して占拠した、映画やTVニュースでおなじみの舞台である。
今は博物館として、かっての地下戦闘司令室、通信室などを含め公開されている。


大統領の豪華な居室などは、現在、外交の場として使われている。
見学を済ませ、バスで2時間半ほど離れたミトーの観光に。


ホーチミン(旧サイゴン市内)はバイクの無秩序ぶりもハノイ以上に凄い。
高速道路建設現場では特に混雑し、バスのすぐ横を、
2人乗り、3人乗りのバイクやいろんなものを積んだバイクがすり抜けて行く様子に肝を冷やす。この日だけで交通事故を三件見た。
郊外に出ると大きなビルの建築ラッシュで、一軒一億円相当という新興住宅街もある。
焼酎を作る村、陶器の村などを通るうちに昼になり、


アオザイ姿で自転車に乗って下校する女生徒の姿が多くなる。
ベトナムではまだ学校の数が十分でなく、午前と午後の二部制授業だそうだ。
やがて果物を売る店が目立ちはじめ、ミトーに着く。


まずメコン川沿いのレストランで、ミトー郷土料理を食べる。


Elephant Ears Fishというピラニアに似た魚の唐揚げと野菜を、
ライスペーパーにくるんで食べる料理が珍しかった。

春うらら平城宮跡 (4月3日)

2009-04-03 18:48:53 | Weblog
西大寺で用事をすませた帰り道に、来年の遷都1300年に向けて整備の進んでいる平城宮跡を訪ねました。
北側の平城宮跡バス停近くに車を置き、南へ1.5キロほどの朱雀門まで歩きます。


途中の朝堂院跡です。
ここは最初あった朝堂院の規模を大きくして東へ移した処で、建物跡が残っています。
後ろの小高いところは第二次大極殿跡です。
第二次朝堂院あとの広い敷地の中を通り抜けて歩きました。


近鉄線の踏切を渡ると、兵部省跡を右に見て朱色も鮮やかに復元された朱雀門です。


門をくぐって北側へ出たところ。


帰りは第二次朝堂院の東側を歩きました。
周りの土手にサクラ並木が続き、春休みの子供たちや花見の準備をする人たちで賑わっていました。
しかし甲子園球場の30倍という広大な平城宮跡では全く気にならない人出です。
後ろの山は若草山。左の建物は復元された宮内省です。


宮内省を東側から見たところ。
まだまだ見所が多いのですが、今日はここまでで車に帰りました。

和歌山県紀の川市の桃源郷 (4月2日)

2009-04-02 21:04:36 | 旅日記

紀の川市桃山町の知人からのお招きで「桃源郷」を訪ねました。


桃山町は全国有数の桃の産地、町のあちこちで美しい桃の花が見られますが、
特に紀ノ川の堤防は「桃源郷」の名に恥じない見事な光景です。
背景は手前が最初が峰(百合山)、奥は懐かしい龍門山です。


知人の案内で百合山(隣町の打田町)に登りました。
285.2m三等三角点の埋まる山頂からの眺望は360度、海南の海も光って見えました。


満開近い桜の山頂から紀の川の流れに沿う、一目10万本という桃源郷を見下ろしました。
寒の戻りで寒い日でしたが、桃の花の温かい色に包まれて満足の一日でした。

カンボジアから再びベトナムへ

2009-04-02 08:36:37 | 旅日記
2009年3月23日

「朝日に映えるアンコールワット」を見るため5時起床。
5時40分発のバスに乗ったのは、21名中わずか7人。
高年者の多いグループではあったが、この人数は添乗員も予想外だったようだ。
三日月と明るい星が輝く快晴の空の下を、ホテルから7キロほど走って夜明け前のワットに着く。

ワットは真西を向いて建てられているので、春分と秋分の日には参道正面から見て山の字にならんだ中央尖塔の上から朝日が登ることになる。


まだ二日のずれなので、境内に入ると中央の通路はすでに人で埋まっている。
人の頭越しに見るよりもと、少し左の回廊に腰をおろして日の出を待つ。


到着から約30分、空が赤く染まり祠堂のやや左から日輪が顔を見せる。
人々の間から静かなどよめきが起こる。
実に感動的な瞬間で、この光景を見ることができたただけでも、遥々来た甲斐があったと思う。
ぐんぐん登る陽を背に参道を帰りバスに乗る。


ホテルに帰り朝食後、バンテアイスレイ観光に出発。
アンコールワットからは北西に約40キロ離れたところにある。
スラスランで途中下車。7世王と王妃が沐浴した人造の池を見る。


バンテアイスレイは10世紀後半建設のヒンドゥー寺院で、赤色砂岩に刻まれたレリーフの精緻な美しさは、アンコール随一と言われている。


特に中央神殿のテーヴァダー女神像は、神秘的な微笑を浮かべて
「東洋のモナリザ」と賞賛されている。

次にアンコール東北部にある遺跡、ニヤックポアンに行く。


中央に観音堂の立つ大池、四辺に小池があるが、乾期で水はなかった。
病人の沐浴用に作られた池で、占い師が病状に合わせた薬草を含んだ水を彫像の口から出して飲ませたという。
観音堂東脇の神馬は観音菩薩の化身である。

これでアンコールの観光を終え、シェムリアップ市内へ向う。
道の両側には小高い蟻塚がいくつも並び、ヤシの葉で拭いた小屋の前で砂糖を作る釜に火を焚くのも見える。
市街地に入ると道は広くなり、建築中のホテルなどが両側に並ぶ。
カンボジアは貧富の差が激しく、またベトナムに対する感情はあまりよくないという。
ベトナムの菅笠を持っていたメンバーは、入国してすぐガイドからそのことを聞いて被るのをやめた。
ただし、ベトナムのガイドに聞くと、あまりカンボジアのことを気にしていないそうだ。
複雑な両国の歴史が、人々の感情に微妙に影を落としているようだ。

オールドマーケットを少し覗いて、クメール料理の昼食後、ホテルに帰ってシャワーを浴びて荷物を出す。


西バライの巨大な灌漑用人造湖を見てシェムリアップ空港へ。
夕方の飛行はわずか1時間でホーチミンに着く。