ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

小豆島観光補遺

2010-11-18 11:40:03 | 旅日記
小豆島には他にもいろいろな見所があるのですが、16日は島内に僅か4時間足らずの滞在
で、寒霞渓の他には行くことができませんでした。
ただ、帰りに島北部の小海にある道の駅「みなとオアシス」でトイレ休憩がありました。
この道の駅は「大阪城残石記念公園」の中にあるので、大急ぎで公園を見て回りました。



この碑の横にある土庄町教育委員会の説明板によると、小豆島には大阪城築城の石切り場
が小海だけでも6個所あったと古記録にあるそうです。



この防波堤の上には「とうふ形」に切られた石が積みだされることなく40個ならび、
砂浜にも数個残されています。
これは「残念石」と呼ばれ、各所に散在していたものを明治初年にここに集めたもの
です。



修羅
修羅は大石を運搬するのに乗せる木の枠で、右のひもでロクロにつながっています。
ロクロは石を持ち上げる石揚げ機。いまでいうウィンチの役割ですね。



水の上を運ぶ仕組みを再現しています。他に資料館もありましたが時間がありません
でした。



これは昼、出港前に日生港で見た「与謝野晶子の歌碑」
 「妻恋いの 鹿海越ゆる話聞き それかと見れば 沖の鶴島」
鉄幹・晶子夫妻が日生で舟遊びをした時の歌といわれています。碑の字は孫の衆議院議員・
与謝野馨氏の筆だそうです。

錦繍・寒霞渓(11月16日)

2010-11-17 17:44:31 | 旅日記
寒霞渓は瀬戸内海に浮かぶ小豆島にある美しい渓谷で、国の名勝に指定されています。
奇岩怪石が連なり日本三大渓谷美、三大奇勝と謳われるこの渓谷の見頃は、やはり紅葉
の時期、なかなか機会のなかったこの時期の美しさに初めてめぐり合えました。



11月16日、奈良発のバスツァーに参加しました。8時20分西大寺発、山陽自動車道を一路
西へ。昼前に岡山県の東端にある日生に着きました。フェリーの出港は12時35分。



1時間の船旅で島北端の大部港に着き、眼下に拡がる海岸美を楽しみながらスカイライン
を山頂へ走ります。途中で野生のおサルさんに出会ったりしながら約1時間。
山頂は「三笠園地」と呼ばれて、レストランや売店、トイレなどが建つ観光の拠点になって
います。ロープウェイの山頂駅もここ(標高612m)にあります。



本当の山頂はここから東へ約2.5キロ、双耳峰の星ヶ城東峰(817m)へ尾根伝いの道が
続いているのですが、バスツァーの悲しさでとても時間が足りません。



せめて遠くからの眺めだけでも…と。



最後に尾根の落ち込む辺りです。



園地の南側に張り出すように第一展望所があります。これはその途中の見事な紅葉です。



第一展望所から望む瀬戸内海の絶景。眼下の港は草壁港、その向こう内海湾を隔てて
二つの島のように見えるのは田浦半島で、映画「二十四の瞳」で有名な「岬の分教場」
はその右端にあります。
田浦半島の向こうは瀬戸内海で、微かに四国山脈が浮かんで見えます。朝のうちなら
剣山も見えたかも知れません。



ロープウェイの駅を挟んで第二展望所があります。ここは「瓦投げ」をする場所で、
通り抜けると願いが叶うという鉄の輪をめがけて、カワラケ投げを試みる人が並んで
いました。その横からの眺めです。



園地の東西両端からは二つの遊歩道が下へ伸び、その真ん中をロープウェイが下って
います。西側が寒霞渓表十二景を巡る表遊歩道、東側が裏八景を巡る裏遊歩道です。
せめてその雰囲気を味わおうと表遊歩道に入ってみました。



こんなに美しい紅葉の道なのに、園地の賑わいが嘘のように人っ気がありません。



時間があれば、もっともっとゆっくりしたいところですが、この鷹取展望台に登って
表十二景の一部を俯瞰しただけで引き返しました。



先ほどの第二展望所の屋根が見えます。若いカップルと男性一人に出会っただけの、
静かで素晴らしい散歩道でした。



下りはロープウェイで僅か6分間。あっという間の絶景鑑賞でした。



フェリーの出航時間に合わせて「大阪城残石公園」に寄り道して、日生港に帰着すると
既にとっぷり陽が暮れていました。21時前、無事奈良に帰着。
小豆島滞在よりも乗り物の時間が長い慌ただしい日帰りツァーでしたが、天候に恵まれ、
念願の紅葉を楽しめて十分満足できた一日でした。

今日の大和民俗公園(11月14日)

2010-11-14 16:39:52 | 矢田だより
昼食後、公園へ散歩に行きました。暗い空の下でケイタイで撮った冴えない写真
ばかりですが、ご覧ください。



日曜日、午後の公園は親子連れで賑わっていました。正面入口付近の紅葉です。



移築民家の生垣のドウダンツツジ。本当はもっと真っ赤な燃えるような色でした。





サザンカ



皇帝ダリアが咲いていました。



ツタの色が綺麗だったので…。



帰り道、やっと青空がのぞきました。我が家近くのサクラ並木です。



晩秋の倶留尊山

2010-11-11 10:11:09 | 山日記
11月10日、8時過ぎに家を出ました。名阪国道を針ICで降り、榛原から国道369号線
(伊勢本街道)を東へ。栂坂峠に近付く頃は暗い空からポツポツと雨滴が落ちていま
したが、トンネルを三つ抜けると空が明るくなってきました。



掛で伊勢本街道と分れ、県道を北へ入ります。雲が切れて青空がのぞき、嶽見橋から仰ぐ
鎧岳に陽が射し始めました。岩肌に纏う黄葉や紅葉が鎧の「おどし」のように鮮やかに
輝いています。

太郎路で曽爾川を渡り、曽爾高原へ登ります。駐車場で車を降りると気温の低さに驚き
ました。風があり体感温度はかなり寒く感じたので珍しくヤッケを着て歩きだしました
(10時05分)。



お亀池の周囲には柵が巡らされ、このような灯篭がずらりと並んでいます。10月中旬
までライトアップされていたそうですが、さぞ幻想的な光景だったでしょう。
正面に見える稜線を目指してゆっくり登って行きます。



稜線に出たところが亀山峠です。東側に下ると三重県側で美杉村上太郎生に出ます。
西側を振り返ると、眼下にお亀池が見えます。その向こうに連なる曽爾火山群の山々は左
から住塚山、国見山、兜岳、ちょうど正面が鎧岳です。右手に見える建物は国立少年自然
の家です。(10時30分~35分)



一息入れて稜線を北へ向かいます。背後に見えるのは後古光山と古光山です。
吹きっさらしの稜線から樹林帯に入るとホッとします。この先に、入山料(一人500円)
を徴収する関所があり、そこを過ぎると見事な展望の開ける二本ボソ(996m)の岩峰です。
(11時10分~11時15分)



素晴らしい天気になりました。キレットを隔てて目指す倶留尊山を望みます。
右の形のいい山は、伊賀富士・尼ヶ岳。その右に大洞山。東側には伊勢の局ヶ岳や高見山
の鋭鋒も見えました。
ここまで名前をあげた山は、みな私たちにとって思い出のある懐かしい山ばかりです。



ロープの張ってある急な岩場や、滑りやすい急坂をいったんキレットへ下ります。
最低鞍部(916m)近く、足元は色とりどりの美しい落ち葉で埋め尽くされています。



再び急坂を登って、最後は何か由緒ありげな石垣の跡のような処を回り込むようにして
頂上の台地に出ます。三角点(1037.6m)の周囲には日本三百名山の標識や山名板があり、
広場を囲むようにいくつかのベンチが置いてあります。



山頂には4グループ十数人が思い思いに食事中でした。私たちもなるべく風を避けて
美しい紅葉の下でお弁当を拡げました。(11時45分~12時15分)

二本ボソの小屋で入山券の半券を渡し(登山カードの役割もしているらしい)、亀山峠
が近くなると、サイレンの音が聞こえて驚きました。見下ろすと池の畔に赤い消防車や
白い救急車が停まっています。あとで駐車場のお爺さんに聞くと怪我人があったそうです。
先日はヘリが来たこともあったそうで、「大げさなことじゃ」と笑っていました。

少し南の亀山(849m)経由でお亀池へ下ることにしました。午後になっても風は止む
どころか、ますます強くなり、亀山頂上では吹き飛ばされそうな程でした。(13時40分)
恐らく風速15~20mはあったと思います。頂上を過ぎて、急坂の階段に手摺のあるところ
では、それにすがるように下りました。



正面に住塚・国見、鎧・兜などの山を見ながら歩きます。



樹林帯に入ると嘘のように風は収まりました。午後の陽に照らされた紅葉の木々の間を
帰ります。



13時55分、お亀池に帰りました。銀色のススキの穂が風になびいています。
それにしても年々ススキの数が少なくなり、心なしか背丈も低くなったように思えます。
40年ほど前、初めて来た頃の、まだ観光地化していなかった高原風景を話合いながら
コーヒータイム。しばらく辺りを散策して、14時20分、曽爾高原をあとにしました。

秋晴れの矢田丘陵(11月6日)

2010-11-06 17:39:41 | 矢田だより
午後2時半から矢田歩き。横山北のお地蔵さんの辻に車を置いて、矢田寺の方へ登り
ます。



途中で竹林の中を右に折れて、矢田大石の下から参道に入ります。
露ナシ池にはカモたちが何羽も遊んでいましたが、遠くていい写真は撮れませんでした。



最高所近くに立つ展望台に上がってみました。あとから男性がひとり登ってきました。
土曜日のせいか、この時間でも何人かのハイカーに出会います。



遠くの山は霞み、生駒山もこんな具合です。
まほろば展望所で5分ほど休み、北へ下ります。



東側が開けたところに、こんな展望図が貼られていました。



今日はこの程度の展望で、遠くから来られた人には申し訳ないほどです。



東明寺にお参りします。大分、紅葉が鮮やかになりました。



薄暗い竹やぶの中を抜けて、車の置いてある辻にでました。
秋の日は釣瓶落とし…お地蔵さんももうすぐ闇に包まれてお休みになるでしょう。

今日もよい天気(11月4日)

2010-11-04 15:24:03 | Weblog
抜けるような青空が拡がっています。

今日は運転免許更新のための「高齢者講習」を受けに自動車教習所に行きました。
75歳なので最初に「予備講習」があります。これは端的にいうと「認知症」の検査で
A.今日の年月日・曜日、時間(検査開始からの経過を推測して記入)
B.1枚4個 X 4枚計16の絵を見て覚える
→「カキクケコ」などを逆に二回書く
→先ほどの16の絵の名前を描く
→16の絵の名前をヒント(例えば野菜、動物など)を示して書く
C.時計の絵を描いて、問題の時間の針を描く
というものです。

次に「動体視力」「夜間視力」「アクセル、ブレーキの反応検査」があり、最後に
実車運転テストで所内コースを10分ほど運転。「車庫入れ」「クランク」「S字コース」
など。3人が1台の車に教官と乗るのですが、私が最後でした。

何故か「貴方には一寸難しいことをしてもらう」と他の人になかったテスト。
停止位置すぐ前の段差に乗り上げて、目の前の柵の手前で停止する動作をさせられました。
ブレーキの反応を見たようですが、別にどうということもなし。

他のテストも上々で褒めて貰いましたが、動態視力と夜間視力は同年齢では「普通」で
も、30~59歳のとの比較では1段階下になります。これからも十分、気をつけて運転
しなければと再認識しました。3年後の次回にはどうなります事やら…。

*更新中のホームページ、「トルコの旅」が途中までできました。BLOGで見て頂いた
ものの集成版ですが、どうぞご覧ください。
  トルコの旅(1)     トルコの旅(2)