万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

虫の声がテーマの万華鏡

2008-03-11 17:34:34 | 万華鏡ブログ
陶芸家・清野一郎さんは2006年から万華鏡の作品を制作なさっていましたが、比較的日が浅いにも拘らず、万華鏡大賞展や国際万華鏡協会展など公募展でいくつかのの受賞歴があります。今日個展の中からご紹介するのは、国際万華鏡協会(I.K.A.)展でテーマ賞を受賞なさった「秋・虫の声」という作品です。
このときの公募展(2007)のテーマは「音」でした。そのテーマに虫の声を選び、表現するために清野さんは外の陶の筒に虫を描き、音が出る仕組みを万華鏡に組み込みました。どこだかわかりますか? 音の出る万華鏡といえば、オルゴールを使った万華鏡が一般的ですが、I.K.A.展にはほかにもいろいろな音が出る仕組みを考えた万華鏡が出品されました。この作品の音は「土鈴」です。オブジェクトセルの先の白い部分が陶で作られた土鈴で、セルを回すとカランコロンと(?)音が出ます。万華鏡に組み込むことで、本来の澄んだ音が得られなくなってしまったそうですが、土鈴の音を聞きながら秋の風情を感じ、万華鏡映像を楽しむというアイディアも素晴らしいですね。この作品は流木のような台に載って置いてありますが、ほかにも清野さんの陶器の万華鏡は、木製の台や金属の台座と組み合わされた飾り方で、展示の方法もよく考えられているなあと思いました。
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