チャールズ・カラディモスさんの最新作、「スパイラルコーン」をご紹介します。 大きさは他のコーン型の作品と同じですが、デザインが新しく、手間をかけて製作された作品です。
「スパイラル」とはらせん状に上っていくラインから名づけられました。
筒を渦を巻いて上っていくようにするため、ひとつずつ石膏の型を作り、スランピングの技法でラインを浮き立たせています。連続性を損なわないように、組み合わせ、つなぎ目には7個のダイクロイックガラスのビーズを作り、埋め込んでアクセントにします。
つい最近、仕上がったばかりの作品で、しかも限定数が7個という貴重な作品です。
映像はカラディモスさんの作品としては珍しい7ポイントです。 過去に一度創ったことがあるそうで、これは2番目の試みです。 10ポイントや12ポイントのものに比べたら、ミラーの角度が広いので、写真も撮りやすくて助かりました。
強めの色と、繊細で柔らかい色を組み合わせ、オブジェクトがよく動くようにすることで、きめ細かさ、優美さを表現することに成功しました。
端正なシンメトリーにはいつも感動します。 ドライセル、2ミラーの作品、コーン型という自分のスタイルはあくまでも貫き、その上でさらに高みを目指す作家さんです。
明日から始まるアメリカ万華鏡作家展では、カラディモスさんの作品も何点か並びます。彼の作品に限らず、同じような形に見えても、是非、ひとつずつ覗いていただきたいと思っています。
100点以上の出品となっていますが、じっくり見ていただき、それぞれの個性、創造性、技術、アイディアを見てあげてください。
そして感想やご意見、質問などがございましたら、ぜひお聞かせください。