もし早春の衣があるとしたら、それをまとったような万華鏡です。佐藤元洋さんのPure(ピュア)は今までにも何度もご紹介していますが、このガラスの感じ、そしてガラスオブジェクトの色合いが新鮮で心惹かれた作品です。
若草色と薄茶色が重なり、流れる模様が美しい薄絹をまとったような小ぶりの万華鏡。 透明で大きなオイルセルには、やさしいきれいな色がたくさん入っています。
輝く黄色、やさしい黄色、明るい緑は心を明るくしますね。
オブジェクトが動く範囲も多く、奥行きがあることが、多彩な映像表現に繋がっています。オイルとガラスオブジェクトとの相性も良く、滑らかな動きが心地よいです。
薄いピンクが浮かび上がると、心も浮き立ちます。パンジーの花でしょうか。
雪の結晶やクリスマスも良かったけれど、季節が巡って、「もうじき春」という予感を覚えると、やっぱりきれいな色の饗宴を楽しみたくなるものですね。 皆さんはいかがですか?