東京フォーラムでの展示会から、今日ご紹介するのは細野朝士さんの万華鏡です。
ステンレス製の筒はシンプルで、木製の台にアレンジされていたり、黒いケースに入れて飾りつけられていますが、万華鏡展と表示されていなかったら、一見して万華鏡だとわかる人は少ないのではないでしょうか? そこが細野さんの万華鏡の魅力です。
こだわりは内部映像の面白さと不思議さです。 シンプルな外観からは想像できないような千変万化の美しい色模様が展開します。
今回の映像は、この展示会のために製作なさった佐藤元洋さんとのコラボレーションのものを載せています。 佐藤さんのガラスオブジェクトは細野さんのオブジェクトセルに合うように作られています。 偏光万華鏡に佐藤さんのガラスオブジェクトを入れることで、また一味違う映像表現になっています。
2ミラー、3ミラーがあり、オブジェクトの色合いも同じではなく、並んでいる作品それぞれに違って面白く、見比べていると時間が経っていくことを忘れるほどです。
定番作品とは違ったことを試みるコラボレーションを楽しみながらも、細野さんらしいユニークな作風で、魅力ある万華鏡の数々です。
細野さんは製作なさるときに白い壁面に向けて映像をチェックしながら作られるそうです。繊細な重なり合いがきれいに見えます。
明るい自然光のある場所で見ると、また違った輝きが見られますね。
見飽きることのない映像の変化に魅せられる細野さんの万華鏡がたくさん見られる展示会です。 ぜひ手にとって覗いてもらいたいなと思います。 1月18日まで開催しています。