時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

攻殻機動隊/イノセンス

2008-09-02 | 映画


映画「イノセンス」の舞台は
人々が電脳化され
声を出さずとも
コンピューター端末を打たなくとも
ネットワークを通じた
デジタルコミュニケーションが可能になる一方

肉体の機械化も進み
人とサイボーグ
ロボットが共存する
2032年の世界
魂が希薄になった時代
決してそう遠くない

近未来を舞台に物語の幕が開く



主人公は
続発するテロ犯罪を取り締まる
政府直属の機関・公安9課の刑事バトー
バトーは生きた人形(サイボーグ)である
腕も脚も
その身体のすべてが造り物
残されているのはわずかな脳と
一人の女性
素子(もとこ)の記憶だけ

ある日
少女型のロボットが暴走を起こし
所有者を惨殺する事件が発生
「人間のために作られたはずのロボットがなぜ、人間を襲ったのか」

さっそくバトーは
相棒のトグサと共に捜査に向かう
電脳ネットワークを駆使して
自分の「脳」を攻撃する
‘謎のハッカー’の妨害に苦しみながら
バトーは事件の真相に近づいていく

                    「PRODUCTION I.G」より引用



「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の続編にあたる
この本編「イノセンス」は

草薙素子(通称「少佐」)の失踪から4年後の2032年
少女型の愛玩用アンドロイド(女性型なので正確にはガイノイド)
「ロクス・ソルスType2052 “ハダリ(HADALY)”」が
原因不明の暴走を起こし
所有者を惨殺するという事件が発生したところから
ストーリーがはじまっているそうです



草薙素子役には
山口智子さんが挙がっていたそうですが
押井守氏と山口智子女史本人の反対により
田中敦子さんが続投したと言う…

妥当と申しますか
当然と申しますか
山口智子女史本人
反対したと言うのが
素晴らしい!

人寄せと話題作りを目的に
安易にタレントや役者を起用するのは
賛成致しかねます




感想…
難しかった

「イノセンス」で描かれている
思想や世界感を
‘理解する’言うより‘感じた’

見ている側に
何かを解からせようとか
理解を求める
という意図がない

まさしく
インスピレーションで
それぞれが
何か得たいの知れないモノを
感じてくれ~みたいな(笑)



この作品には
多くの格言が登場します
例えば
「未だ生を知らず。焉んぞ死を知らんや」(孔子)
「孤独に歩め。悪をなさず、求めるところは少なく。林の中の象のように」(釈迦)

それが
恐ろしく緻密で美しい映像と
キャラクターに打って付けの
声優陣の声によって
‘言霊’となるのです

哲学を見ているって感じですかね



「イノセンス」を見ながら
「マトリックス」
「ベクシル」
「ブレード・ランナー」
とか
色々思い出してた

少佐の存在する世界は
「NIGHT HEAD」に登場する
ARKコーポレーションの社員・双海と似ているなぁ~
とか

肉体と精神の共存って
何の意味があるんだろう

何の意味があるんだろう
マジで



取り合えず
近々「攻殻機動隊/GHOST IN THE SHELL」見ます!


コメント (2)