時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

たとえ世界が終わっても

2008-09-25 | 映画


芦名 星:宮野真奈美
安田 顕:長田寛治
大森南朋:自殺サイト&妙田荘の管理人・妙田


母と同じ
余命数年の病に侵され
自暴自棄になった真奈美は
インターネットで
集団自殺を募集しているサイトを見つける
昨今流行の練炭を使っての集団自殺だ

集まってきた面々は
TVの最終回が見たいとか
ダイエットの為に我慢していた夜中のラーメンを食べたいとか
ボーリングでストライクを出したいとか
好き勝手なことばかりして
一向に自殺する気配がない
それどころか
現世に未練タラタラ…
夜が明ける頃には
みな通常の生活に戻っていった

独り
管理人の用意したバンの中で
睡眠薬を服用し
永遠の眠りについた…

と思ったら
自分のオフィスのデスクで目が覚めた



衝動的に
会社の屋上から飛び降りようとした真奈美の前に
なぜが
自殺サイトの管理人・妙田が現れる

「あなたに助けてもらいたい人がいる
その人を助けてくれたら苦しまずに死ねる薬をあげる」

と囁き去って行った

「マンションの鍵を妙田が持っている」
という妙田かの電話を受け
妙田の管理するボロアパートを訪ねる真奈美

「懐かしいでしょ?みんなここに帰ってくるんです 昔ここに住んでいたから」

「懐かしい?」

妙田の部屋に案内された真奈美は
アパートの住人で
カメラマンをしている長田寛治を紹介される

妙田曰く
長田は以前
肺癌の手術を受けたものの再び再発
親からも勘当され
仕事もなく
金もない

「病気に治療から逃げ死にたいと言っているなら
 彼と結婚して欲しい
 生命保険の受取人名義を長田にして彼を助けてあげてよ
 そしたら一発で死ねる薬をあげるから」

「貴方のお手伝いは出来ません」

そう言ったものの
自宅に戻り妙田から貰った長田の写真集をみた真奈美は
長田との偽装結婚を承諾

そして妙田は
証拠写真を残しておこうと
真奈美と長田をバンに乗せドライブにでかけた

「それじゃ~新婚旅行してきて~」


のどかな風景の中に
二人を置き去りにして去っていくのであった

途方にくれる真奈美に
長田が呟く

「ここ…15歳の時出て行った僕の故郷(ふるさと)です」



ん~
久しぶりに
最後まで見るのに
努力と根性と忍耐力を要する作品だった

タイトルの
「たとえ世界が終わっても」って
「たとえ死んでも輪廻転生で人は現世に甦る」
って言いたかったのね

高評価している人が
多かったんで見たんだけど意外だ~
何処が?何が?

ジャンル的には
ファンタジーらしいんだけど中途半端

妙田は
前世の記憶があるらしく
その時
自分がお世話になった人だけ
妙田荘の部屋を貸して
恩返しみたいなことをしているらしいんだけど

でも
それも微妙…

その上
この妙田なる人物は
感情の起伏が不自然に激しくて
突然切れる
ヒステリックになると
口調がもの凄く攻撃的になって

その声が
非常非常に耳障りで
作品の雰囲気ぶち壊し

大森南朋さんなら
もっと感情抑えて
穏やかな
朴訥な感じの語り部的な設定にした方が
良かったよ思うよ
勿体無い

妙田荘の住人も
始終ラリッテルみたいに陽気で
不気味だった

普通の会社じゃ使わないような
言葉を平気で台詞に使ってるし
病気の設定もテキトーだし

芦名星扮する真奈美に
全然感情移入出来ないし
と言うか
他の女優さんいなかったの?

なんで映画に
しちゃったんでしょう…

だって
作りたかったんだもん
ってか?