庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

真実と非暴力

2007-06-14 12:31:17 | 言葉
My religion is based on truth and non-violence. Truth is my God. Non-violence is the means of realising Him.
- Mohandas Gandhi

私の宗教は真実と非暴力に基づいている。真実は私の神である。非暴力はそれを実現する手段である。
- マハトマ・ガンジー


暴力に暴力で対抗することなど簡単なことだ。暴力に非暴力で対抗するのには勇気を必要とする。国家が臆病なら国民が勇気を持つしかないだろう。

不作為の作為

2007-06-14 12:23:40 | 言葉
Non-cooperation with evil is as much a duty as is cooperation with good.
- Mohandas Gandhi

悪に加担しないことは、善に加担すると同様の義務である。
- マハトマ・ガンジー


ある集団の中にあって、その流れに乗らず自己を保持するのは、激流に耐える巌(いわお)のような強さを必要とする。

日本文学史序説

2007-06-14 11:42:00 | 拾い読み
鎌倉仏教は、おそらく徳川時代の儒学の一部分と共に、日本史の例外である。・・・日本の文化の争うべからざる傾向は、抽象的・体系的・理性的な言葉の秩序を建設することよりも、具体的・非体系的・感情的な人生の特殊な場面に即して、言葉を用いることにあったようである。 p11

15世紀以来の能・狂言に17世紀以来の人形浄瑠璃・歌舞伎が加わり、さらに20世紀の大衆演劇や新劇が加わったのである。そのどれ一つとして、後から来た形式の中に吸収されて消え去ったものはない。・・・古いものが失われないのであるから、日本文学の全体に統一性(歴史的一貫性)が著しい。・・・時代が下れば下るほど、表現形式の、あるいは美的価値の多様性がめだつ。 p15

『土佐日記』のところどころにあらわれる軽い諧謔は、日記そのものに向けられていたのである。道真は悲劇の主人公であった。しかし貫之は自分自身を笑って暮らすことのできる人物であったらしい。 p154

政治社会と自己の運命とを結び付けて、あるいは怒り、あるいは嘆く詩は、杜甫に典型的なように、中国の古典に多く、日本国の文学的伝統にはほとんど全くなかった。その意味で大陸の詩的世界に近づいたわが国の最初の詩人は、おそらく道真である。 p157

日本国の文人の理想の一つは、いつの時代にも、市井または山中に隠れて、悠々自適の生活を送ることであった。p206

理解の敵

2007-06-14 10:28:21 | 言葉
Anger and intolerance are the enemies of correct understanding.
- Mohandas Gandhi

怒りと不寛容は正しき理解の敵である。
- マハトマ・ガンジー


アインシュタインは「怒りは愚か者たちの胸にのみ住む」 Anger dwells only in the bosom of fools. と言っている。

一人でも

2007-06-14 10:26:29 | 言葉
Even if you are a minority of one, the truth is the truth.
- Mohandas Gandhi

たとえ一人の少数派であったとしても、真実は真実である。
- マハトマ・ガンジー


真実は一人の人間にとっては最も身近なところにあるが、多くの人間が集まると遠いところに引き下がることが多いように思われる。

平和

2007-06-14 10:25:27 | 言葉
Each one has to find his peace from within. And peace to be real must be unaffected by outside circumstances.
- Mohandas Gandhi

人はそれぞれ自己の内部に平和を見出さなければならない。そしてその平和を現実のものにするには、外部の状況に影響されてはならない。
- マハトマ・ガンジー


平和を幸福と置き換えても同じことだ。自分の幸せは自分で決めるしかないのに、自分の幸せを他人の評価に任せていることが、あまりに多くはないだろうか・・・。

虚偽と真実

2007-06-14 09:56:27 | 言葉
An error does not become truth by reason of multiplied propagation, nor does truth become error because nobody sees it.
- Mohandas Gandhi

大衆が支持したからといって虚偽が真実になることはなく、誰も見る者がないからといって真実が虚偽になることもない。
- マハトマ・ガンジー


嘘や偽りを好む人間は一人で立つことができない。だから同類の仲間を集めて多数に恃(たの)む。あらゆる真実はこの世界の実相そのものに根を持っているのだから、何を恃まなくてもそれ自体で自立している。一人立ち、真実に生きる人間ほど幸せな者はいない。

国家と動物

2007-06-14 00:14:11 | 言葉
The greatness of a nation can be judged by the way its animals are treated.
- Mohandas Gandhi

国家の偉大さは、動物たちの扱われ方で分かる。
- マハトマ・ガンジー


“動物”を“弱いもの”と言い換えても同じだろう。今やほとんどの動物は人間の犠牲になっているが、彼らは弱いだけでなく正直だ。決して嘘をつかず、全て自然の摂理に従う。

弱くて正直で自然に生きるものたちの気持ちを知っている為政者がどれほどいるか・・・。

自由

2007-06-14 00:02:34 | 言葉
Freedom is not worth having if it does not connote freedom to err.
- Mohandas Gandhi

間違いを犯す自由を内包しない自由は持つに値しない。
- マハトマ・ガンジー


およそ人は間違いを繰り返しながら成長するのだから、自己実現に向かう人にとって間違いは必要条件とも言える。そして、間違える自己と他者に対する寛容な姿勢がなければ、この種の自由や自律は、その重さに耐えかねて崩壊することになるだろう。