庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

堀江 (今日も北風)

2011-08-04 17:39:00 | 海と風
ありがたいことに、今日も昼から海で最高の涼を取ることができた。潮時も私好みの満潮に近い。同じカイトボーダーでも干満の好みは人によるようで、「潮が引いてる方が海岸が広く使えるから良い」という人もいる。私は、浜は少々狭くなっても、海面が広くなり、なんだか満ち足りた気分になる満潮時に魅かれる。この辺りの心理は面白いと思う。IMGP0231s1024pix100kb.jpg

 大潮を導く満月の夜も似たような気分になるのは、不思議といえば不思議だが、満月も満足もが付き、訓読みすると「みつ・みちる」ということだから、原義の通り「いっぱいに広がり、充足する」という意味で、ちゃんと符合している。

大昔、素潜りでサザエを獲ったりして喜んでいた頃は干潮時が好きだった。理由は単純で、海底までの距離が短くなるから^^;

一体いつごろ干潮から満潮に鞍替えしたのか・・・思い返すと、やはりウィンドサーフィンに熱中していた頃に至る。その理由はいまひとつハッキリしないのだが、一つの経験則として「満ち潮時は風が上がる」ということがあった。逆に引き潮時は風が落ちる。この根拠の薄い経験則は当時のウィンド仲間の間では常識のようなものだった。

現在、その常識がどの程度正しいのか・・・私は、「海面高度が上昇することによって、縦方向に風の収束現象が起こるのではないか」などという思い付き的仮説を立てたりしているのだが・・・たぶんこの辺りの事情については、どんな専門家に尋(たず)ねても正確な答えは出てこないだろう。

19㎡・20km弱
 110804h-t.JPG

 



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カイトの魅力 2 (クロスカントリー??)

2011-08-04 10:08:00 | 海と風

私も山飛び生活後半の数年間、月に一回有るか無いかという絶好のコンディションに恵まれた日は、ワクワクしながらフライトプラン(飛行計画)と取り組み、喜び勇んで遠出していた。

ほぼ全てのクロスカントリー・フライトの、飛行中の要所やランディングの模様、周囲の情景、その時味わった感動などを鮮明に覚えているところをみると、やはり、自己の能力の極限付近で体験した出来事は、よほど深く生命に刻まれるらしい。

それらの詳細については、また「パラグライダー」のカテゴリーでも作って書き残しておこうと考えている。今はカイトサーフィンの話だ。

その装備の軽便性がパラグライダーに極めて近いカイトサーフィンの日常は、ある一定の場所から出発して一定の場所に帰着するというパラのエリア内フライトとよく似ている。その場所の多くは海岸や湖畔だ。

先日、ロシアのカイトボーダーの2人が、冷たいベーリング海峡を米領アラスカに向けて走り渡ったというTVニュースが流れていた。途中、時化(しけ)が激しくなり伴走艇が引き返した後も、2人は諦めることなく走り続けたらしい。これなどは、かなり大きな規模の典型的なクロスカントリー走行だろう。

彼らのロシアへの帰途はたぶん空路を使ったのだろうが、もっと暖かく陸続きの環境だったら、使い終わったカイトや板をバックパックして歩くかバスや電車に乗って帰ったかもしれない。

カイトサーフィンの走行形態は、ある砂浜から出てせいぜいワンレグ1??2kmを往復するのが通常だ。風上に向かっても風下に向かっても、その程度の範囲を出ることは滅多にないし、多くのカイトボーダーはそれ以上のことを望んでいない。

しかし、その軽便性や運動性から自ずと生まれる可能性の射程はもっと遠くにあり、その一つとして、クロスカントリー的な楽しみ方も追求するに値するのではないかと私は思う。そして、最近は実に簡単に利用できるようになったGoogleアースなどを眺めながら、そろそろ遠出の準備を始めてみようか・・・と考えている今日この頃である。


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