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懲罰

2008年11月01日 | 私見
罰に「愚か者の誓い」 中学教諭、忘れ物で生徒に書かす
忘れ物など、基本的生活習慣に関する問題行動は、懲りないと直りませんよ。

自分も忘れ物は毎日チェックし、保護者に分かるようにしています。それでも、忘れた事を良いことに仲の良い友達と机をくっつける口実にしたり、その時間中ずっと伏せていたりする子には、「愚か者」と書かせるかどうかは別にして、何らかの罰を与えないとと考えるでしょう。教師が対策に乗り出す時、そこには常習性や意識の低さ、態度の悪さなど、問題の深刻さが必ずあります。忘れ物は誰もがするものですけど、同時に忘れ物をなくす努力だって誰もがするものです。そうでないと、社会的な自分の立場を危うくしかねませんからね。しかし、子どもにはそこまでの責任はありません。そうなると、やはり罰でもって自己を見つめていく機会が必要になるわけです。

さて、こうして記事になるほど騒がれたことで、生徒が忘れ物をしなくなれば良いわけですが、果たしてどうでしょうか?自分は、子ども達がこの記事を読み、「忘れ物ぐらいで重過ぎる罰を与える先生は悪い先生」→「忘れ物は罰を与えられるほどではない」→「忘れ物はしても良い」という思考が働いてしまうのではないかと心配になりました。教委も、マスコミも、記事に対し「忘れ物はいけないが」という一文句を添えるべきだったのではないでしょうか。また、こうした投書をする以上は、本人も我が子に対し忘れ物指導を徹底し、自らに非のない状態に改善させて然るべきです。学校では、往々にして子どもの姿を通じ親の姿が見え隠れしますから、こうした機会をもって自己を見つめ、是非子どもに返していって欲しいと思います。

先月は自分のクラスでも問題が多かったので、保護者に連絡することも多くありました。「迷惑をかけてすいませんでした。」と謝る方ばかりだったので、正直ホッとしました。中には、「うちの子は悪くない。先生の指導が悪い。」と逆にこちらが叱られるケースもあるからです。自分もまだ20代ですし、親の気持ちもまだよく分からないのですが、そういう保護者の所の子に限って同じような問題行動を繰り返すのは、やはりその子のみの問題とは思えないのです。我々教師は誰に何と思われようが、子どもが良くなってくれれば構わないと思っているので、納得できないことがあれば直接言ってもらって結構ですし、対応の不備についてはいくらでも謝ります。しかし、経緯や意図をはっきりさせないまま、対応だけを問題視しクローズアップするのでは、本質的な解決になっていかないのではないでしょうかね。

相当に偏った意見ですが、間違っても、教師がこの記事に懲りてマトモな生活指導ができなくなることだけは避けたいものです。