(株)カプロラクタム-blog

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音速落下

2012年10月15日 | 時事
高度3万9千mからダイブ、音速突破した元兵士
1秒に340m以上落下したってことか・・・衝撃波は大丈夫だったのかな?

つーか自由落下で音速を超えることが可能であることにも驚きました。自由落下の場合、速さは時間に比例(v=gt gは重力加速度)して速くなりますが、実際は空気抵抗を受けるので、いつかは重力とつりあって等速直線運動になると習った覚えがあります。例えばアリを落としたとき、1mから落としても5mから落としてもほとんど同じ速さで落ちますし、アリが怪我をすることはありません。雨粒に至っては相当高いところから落ちてくるわけですが、終端速度は毎秒10m程度です。まあ人間の場合、十分に重く、頭から落ちれば抵抗を受ける面積も小さいので、「人間が落ちる理論上の終端速度は音速より速い」ということなのでしょう。あとは、重力の影響下にあり、かつ空気抵抗の少ない超上空から落ちたことで、加速が十分に進んだ結果といえるかな?そう考えれば理論値はもっと速くなりそうですね。

そんなわけで、空気抵抗を含む自由落下の終端速度が計算できるサイトを見つけ、計算してみました。通常のスカイダイビングでは、やはり50m/sぐらいが限界のようです。ところが、距離を39000mにしてもほとんど速くなりませんでした。やはりネックは空気抵抗のようで、係数を0.006kg/mにしたら340m/s超えました。しかし、通常のスカイダイビングの1/40に空気抵抗を小さくすることは不可能なので、やはり空気の薄い成層圏で十分に加速した結果であるといえるでしょう。つまり、あとは重力の影響下にあって、かつ高ければ高いほど記録は伸びるということです。

まあ、実験するにしても命あってのものですから、あまりこちら方面でギネスは狙わない方が良いかと・・・