(株)カプロラクタム-blog

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大深度

2013年11月11日 | 時事
うちの地下にリニアが通る 大深度なら補償対象外
地下40mより下は土地所有者の許可なく開発できるのですね。

例えば新しい道が自分の敷地を通る場合、高いお金を払って立ち退いてもらうわけですが、地方に田んぼばかりが目立った経済成長期とは違い、成熟期の現在は既に出来上がった都市部に新たな道を通そうとすることが非常に困難であると、想像に難くありません。しかしこういう「自分の土地の所有権は地下30数mまで」という取り決めがあれば、大深度の地下を掘ることで、途方もなく必要だった立退き料が相当浮くわけですね。ということは、自分の家の敷地内に40mの縦穴を掘れば、後は横にどれだけでも拡張可能と言うことでしょうか・・・まさに地下帝国の野望ですな(笑)ワシは、持っておる!・・・まあ、この辺は掘っても地下水が邪魔して不可能でしょうが。

しかしマジメに考えてみると、40mって結構近いですよね。意外に鉛直方向と水平方向では我々が受け取る距離の感覚が違うもので、世界最高峰のエベレストですら9kmつまり僕が1時間で走れる距離ですし、話題の国際宇宙ステーションは東京-名古屋間と同じ400km上空に過ぎません。そう、縦方向の高さは、横方向の長さより感覚的に大げさに感じるものなのです。ちなみに音波は重力の影響を受けずに放射状に広がりますから、縦横に差別なく同じ速さだといってよいでしょう。法律では地下40mで大深度らしいですが、水平方向にして考えてみると、大体教室4つ分に階段を挟んだ廊下ぐらいです。大声を出せはまあ余裕で届く距離だと言えるでしょう。相当上空を飛んでいるはずの飛行機やヘリコプターは時に騒音を巻き散らしますし、深夜などは2~3km離れた地点でも列車の音が聞こえたりします。地面の下とはいえ、そんな距離でいきなり工事をされて騒音被害が全くないとは考え難いのでは?と思いました。

実際、騒音より問題なのが振動被害でしょうね。音がどの程度地中を伝わってくるのかは分かりませんが、振動は地震のP波と同じ速さで確実に伝わってくるでしょう。それも40mという超至近距離が震源地です。基準値よりは下回るようにするらしいですが、工事車両の出す駆動音(低周波騒音)などの問題も結構頻繁にあるわけですし、、敏感な人には結構きついのではないでしょうか。

あとは、できたらできたで今度は列車が通る度に悩まされそうですね。あれ?浮いているから音はしないのかな?