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不明者リスト

2018年07月14日 | 時事
不明者の名前、被災3県が相次いで公表 安否特定に効果
今回の豪雨もそうですけど、「不明者」には結構程度の幅がある模様です。

よく災害で死者何人、行方不明者何人と表示されるのを見ると、とりあえず合計して災害の規模を測ることがありますね。今回は早いうちに100名を越え、相当の被害であることが伺えましたが、現在では何と200名を超えている模様です。気になったのでその推移をニュースなどから抜粋してみると、
8日・・・死者80人、不明者66人
9日・・・死者125人、不明者89人
10日・・・死者155人、不明者67人
11日・・・死者169人、不明者80人
12日・・・死者195人、不明者66人
13日・・・死者204人、不明者62人
もちろんこの数字は各新聞社や発表の時間帯によって差があり、12日の時点で200人超と報道しているところもありました。死者の数は残念ながら日がたつごとに増えていますが、不明者の数はそれほど減っておらず、不思議な増減をしていることが分かります。例えば11日には新に14名の犠牲者が見つかったことになりますが、不明者は減るどころかまた13名増えています。これはどういうことなのでしょうか。

どうやらこの不明者リストは、たとえば自治体がその地域に住んでいたはずの人(から連絡がつかない人)をリストアップしているわけではなく、単純に警察や救急に安否確認や救助の依頼があった人の人数なのだそうです。なので上では行方不明者と書きましたが、実際の記事には安否不明者となっていました。ということは、孤立無援の状態で地域の活動にもあまり参加しないような人の場合、不明者としてすらカウントされていない場合もあるわけですね。逆にその地域にいる親類が心配で問い合わせたものの連絡がつかず、実際は被害もなくぴんぴんしているのに不明者としてカウントされてしまった方もいるのでしょう。
で、そういうあやふやな情報を公開するかどうか、というわけではなく、ニュースでは死亡すると当たり前のように名前と年齢が公開されますけど、中には公開して欲しくない遺族もいるそうで、死亡している可能性もある安否不明者のリストを公開するかどうかという自治体の苦悩が今回の記事のようです。しかし、やはり公開すればその分だけ情報が早く回りますし、本当に行方不明になっている方だけに集中的に捜索できるようになる利点には代えられないのではないでしょうか。最近はいろいろなものに配慮しすぎで息が詰まりますが、やはり第一は人命でいきたいものです。