日本書紀にも記述がある、天皇一世に一度の祭事ですね。
勤労感謝の日とは、そもそも年に1度の宮中行事、新嘗祭の意味なのですよね。天皇の代替わりの年に限り、大嘗祭といって新たに宮殿を造って大々的な儀式を行うそうです。つまり日本人にとっての勤労とは農業、具体的には稲を育てることにあります。日々「いただきます」と言うのは、作物や料理を作ってくれた人の感謝の意味でもありますが、突き詰めるとこの行事にさかのぼることができます。わが国に稲の文化をもたらし安定した食糧事情を国内に広めてくださった天皇という部族に感謝しているわけです。
1年を通して育てて収穫を喜び、また次の一年の安寧を祈る、災害の多い国ならではの常若の儀式ですな。