新年度くらいは明るい話題で(笑)これはもう実力は本物ですねえ。
棋聖戦Cリーグ入りすると、とりあえず5人の棋士と戦うことが確定します。スイス方式といって、勝ったもの同士再抽選して当たり、5連勝したら優勝というトーナメントのようなものですが、負け同士も対局が組まれるため5試合分の手合い料が確保されているわけですね。多数がエントリーしてもトーナメント戦のように試合数が少なく優勝者が決められ、リーグ戦のように負けても5戦は楽しめるといういいとこ取りの方式のようです。
つまり本当の勝負は勝ち上がってから、ということになりますが、そもそもこのCリーグ自体が全プロ棋士300人の中で勝ち上がったトップリーグであるため、1勝できただけでもものすごい快挙だと思います。が、もし5連勝するとそれぞれB1位・A1位・S2位と戦う変則トーナメントが始まり、そこで3勝したのちS1位との決勝3番勝負で2勝すると、井山棋聖に挑戦することができるわけです。7番勝負の4勝で、囲碁界最高位の棋聖タイトル。賞金は4500万円だとか・・・8連勝のちに6勝が必要という茨の道ですが、まず1勝し、まだつながっている道にアマがいる、という状況なのですね(笑)
しかし、囲碁界もこういう対局料で食べていける人はいいですけど、イベントが軒並み中止になっている今、レッスンプロのような人たちは大変でしょうなあ。一力八段やこのアマ(まだ学生ですが)のように、今後の囲碁界は2足のわらじが当たり前になっていくのかもしれません。