代ゼミ閉鎖 背景に少子化と囲い込み激化、業界再編第2幕へ
一時は3大予備校とも言われた代々木ゼミナールが、経営規模を大幅に縮小する模様です。
27校中20校閉鎖ということは、本当にもう主要都市にしか残さないくらいの勢いのようですね。同時に全国模試やセンターリサーチからも撤退するそうです。予備校と言うことは当然大学入試に失敗した生徒を募るわけで、おそらくこういった事業から入手した個人情報を使って勧誘をかけていたと思われますが、今後どうやって新規予備校生を獲得していくのかも良く分かりませんね。まあ我々の頃は大学の募集に対する志願倍率は平均2倍ぐらいだったので、2人に1人かそれ以上が希望する大学に入るために予備校へ行っていたわけです。自分はストレートで入りましたが、大学の同級生には年上の子も普通にいましたし、高校の友人も何人か予備校に行っていました。1年やそこら足踏みしても、最終的に得られる学歴の方に価値を見出していたわけですね。それが、今や志願倍率は1.1倍と、高校入試レベルにまで「全入時代」が迫ってきている状況です。これくらいになると同級生に年上がいるのは相当珍しくなってしまいますし、就活の際にも影響しそうです。そういった社会の変化に、代ゼミがついていけなくなってしまったということなのでしょう。
実は、自分は1度だけこの代ゼミで授業を受けたことがあります。大学の頃には、高校時代の友人や親戚のツテで、よく他所の大学に忍び込んで授業を受けたり学食で食べたりしていました。3年間で名古屋大学、京都大学、東京大学にも潜り込んだことがあります。今もできるか分かりませんが、当時は特にチェックもなく、一般教養の授業なら会場も広くて友人と一緒に入っていけば全くばれない印象でした。まあ調子に乗って20人ぐらいしかいない専科に忍び込んだ時はやばかったですがね(笑)で、その友人の1人が浪人していた時に、この代々木ゼミナールにも潜り込んだわけです。彼が行っていた一番上のクラスはサテライト教室と言って、東京の名物講師の授業を中継し名古屋でも同時に受講するシステムでした。今TVでやっている東進ハイスクールのネット配信のような感じですね。ポイントを抑えた授業は非常に分かりやすく、また授業進度もとても早いため、皆ひたすらノートを取っていました。彼が「これは至高の授業だ」と言っていたのを今でも覚えています。非常に面白い経験でした。
予備校のシステムなのか、裏事情なのかは分かりませんが、高校の頃によくあった勧誘電話の際、自分にも授業料免除などの特待生扱いを提示されることがありました。彼もまた代ゼミには1年間全額免除で通っていたので、単純に予備校側としては赤字だったはずです。しかし、晴れて東大や京大などの有名大学に合格した暁には、新聞や広告にでかでかと顔写真入りで「合格しました」と紹介され、新規受講生を獲得する呼び水に使われます。つまり授業料を免除された生徒は、どちらかというとCM契約のようなものだったのですね。有名大学にたくさん合格させた実績を出せばその分普通の受講生が増えるので、ランクの高い高校の生徒は授業料をタダにしてでも欲しい存在なわけです。ただし、質の高い生徒に教えるために質の高い教師を各地方にそろえていては赤字が増える一方なので、そういうスペシャル教師を東京に集中させ、一斉にTV中継して全国の生徒全員を一度に教えてしまおうと言う荒業に出ていたのではないかと思います。彼らは元々賢いので、そういった方法でも十分学んでいけたのでしょう。ただし、少子化の影響で「稼ぎ頭」である普通の受講生が少なくなってしまい、「広告塔」の生徒を十分囲い込めなくなった結果、東大合格者をがくっと下げる結果になってしまった、ということでしょうか。しかし単にそれだけなら他の予備校でも似たり寄ったりだと思うので、代々木だけが低調な理由はやはりよく分かりませんね。まあ河合塾は予備校生に限らず現役や小中学生にも力を入れていますから、そういう手広い展開を余りしなかったのが敗因と言った所でしょうか。
いずれにしても、教育部門に限らず子どもを対象にした全てのマーケットは今後縮小傾向にあるのは間違いありません。ここまで極端でなくとも、損益が出ない程度に少しずつ畳んだり転向したりしていくのは、生き残るための策の1つかもしれません。予備校のある土地はいずれも都心の一等地であるわけで、オリンピックやリニア関連でこれから地価の値上がりが予想されます。今回の代ゼミの動きも、もしかしたら経営失敗でなく少子化を見越した不動産業への戦略的転向である可能性もありますね。
林修先生もそういう意味でタレント転向を果たしたのかも・・・まあ、TV業界はさらに生き残り競争が熾烈そうですが(笑)
一時は3大予備校とも言われた代々木ゼミナールが、経営規模を大幅に縮小する模様です。
27校中20校閉鎖ということは、本当にもう主要都市にしか残さないくらいの勢いのようですね。同時に全国模試やセンターリサーチからも撤退するそうです。予備校と言うことは当然大学入試に失敗した生徒を募るわけで、おそらくこういった事業から入手した個人情報を使って勧誘をかけていたと思われますが、今後どうやって新規予備校生を獲得していくのかも良く分かりませんね。まあ我々の頃は大学の募集に対する志願倍率は平均2倍ぐらいだったので、2人に1人かそれ以上が希望する大学に入るために予備校へ行っていたわけです。自分はストレートで入りましたが、大学の同級生には年上の子も普通にいましたし、高校の友人も何人か予備校に行っていました。1年やそこら足踏みしても、最終的に得られる学歴の方に価値を見出していたわけですね。それが、今や志願倍率は1.1倍と、高校入試レベルにまで「全入時代」が迫ってきている状況です。これくらいになると同級生に年上がいるのは相当珍しくなってしまいますし、就活の際にも影響しそうです。そういった社会の変化に、代ゼミがついていけなくなってしまったということなのでしょう。
実は、自分は1度だけこの代ゼミで授業を受けたことがあります。大学の頃には、高校時代の友人や親戚のツテで、よく他所の大学に忍び込んで授業を受けたり学食で食べたりしていました。3年間で名古屋大学、京都大学、東京大学にも潜り込んだことがあります。今もできるか分かりませんが、当時は特にチェックもなく、一般教養の授業なら会場も広くて友人と一緒に入っていけば全くばれない印象でした。まあ調子に乗って20人ぐらいしかいない専科に忍び込んだ時はやばかったですがね(笑)で、その友人の1人が浪人していた時に、この代々木ゼミナールにも潜り込んだわけです。彼が行っていた一番上のクラスはサテライト教室と言って、東京の名物講師の授業を中継し名古屋でも同時に受講するシステムでした。今TVでやっている東進ハイスクールのネット配信のような感じですね。ポイントを抑えた授業は非常に分かりやすく、また授業進度もとても早いため、皆ひたすらノートを取っていました。彼が「これは至高の授業だ」と言っていたのを今でも覚えています。非常に面白い経験でした。
予備校のシステムなのか、裏事情なのかは分かりませんが、高校の頃によくあった勧誘電話の際、自分にも授業料免除などの特待生扱いを提示されることがありました。彼もまた代ゼミには1年間全額免除で通っていたので、単純に予備校側としては赤字だったはずです。しかし、晴れて東大や京大などの有名大学に合格した暁には、新聞や広告にでかでかと顔写真入りで「合格しました」と紹介され、新規受講生を獲得する呼び水に使われます。つまり授業料を免除された生徒は、どちらかというとCM契約のようなものだったのですね。有名大学にたくさん合格させた実績を出せばその分普通の受講生が増えるので、ランクの高い高校の生徒は授業料をタダにしてでも欲しい存在なわけです。ただし、質の高い生徒に教えるために質の高い教師を各地方にそろえていては赤字が増える一方なので、そういうスペシャル教師を東京に集中させ、一斉にTV中継して全国の生徒全員を一度に教えてしまおうと言う荒業に出ていたのではないかと思います。彼らは元々賢いので、そういった方法でも十分学んでいけたのでしょう。ただし、少子化の影響で「稼ぎ頭」である普通の受講生が少なくなってしまい、「広告塔」の生徒を十分囲い込めなくなった結果、東大合格者をがくっと下げる結果になってしまった、ということでしょうか。しかし単にそれだけなら他の予備校でも似たり寄ったりだと思うので、代々木だけが低調な理由はやはりよく分かりませんね。まあ河合塾は予備校生に限らず現役や小中学生にも力を入れていますから、そういう手広い展開を余りしなかったのが敗因と言った所でしょうか。
いずれにしても、教育部門に限らず子どもを対象にした全てのマーケットは今後縮小傾向にあるのは間違いありません。ここまで極端でなくとも、損益が出ない程度に少しずつ畳んだり転向したりしていくのは、生き残るための策の1つかもしれません。予備校のある土地はいずれも都心の一等地であるわけで、オリンピックやリニア関連でこれから地価の値上がりが予想されます。今回の代ゼミの動きも、もしかしたら経営失敗でなく少子化を見越した不動産業への戦略的転向である可能性もありますね。
林修先生もそういう意味でタレント転向を果たしたのかも・・・まあ、TV業界はさらに生き残り競争が熾烈そうですが(笑)
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