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フグ肝論争

2016年05月26日 | 時事
フグ肝、食べられる?解禁論争 過去10年で10人死亡
おそらく美味なのでしょうね・・・食べてみたいけど、やはり怖いですな(笑)

フグは「たまにあたる」という謎かけから鉄砲とも呼ばれ、てっさ、てっぴ、てっちりなど、他の魚とは一線を画し独自の進化を遂げた感じの特別な魚です。海洋国日本では、古く万葉の時代より多くの食い意地の張った猛者との死闘が繰り広げられてきたことでしょう。今ではテトロドトキシンという猛毒があることが広く知られており、食品衛生法で食べていい部位が厳しく決められ、調理するにも免許が要ることになっています。にも関わらず毎年のようにふぐ毒の患者が出るのは、どうやら海釣りで普通に釣れるためにこっそり素人調理をしてしまうとか、客にせがまれて肝を出してしまうなどの不法行為が横行しているためだとか。フグ毒は遅効性ですが超猛毒で解毒薬も存在しないため、胃洗浄が間に合わないと確実に死に至る恐ろしい魚なのです。しかし逆に言えば、そこまでしても食べたいほどおいしい魚だということでしょう。

実はフグの中には元々毒のない種類のものもいるらしいですが、そういうのを個別にOKを出すと、毒のあるものを誤った判断で食べてしまう恐れがあるため、「内臓はダメ」と一律にしているという話を聞いたことがあります。でもこれって、例えば山菜でギョウジャニンニクと間違えて毒のあるイヌサフランを食べてしまう恐れがあるから、そういう形をしたものは一切食べるなと禁止するに等しい行為ですよね。さらに今回の記事によると、フグ毒は体内で生成されるわけでなく餌からの生物濃縮で後天的に取り込まれるため、最初から毒のない餌で育った養殖フグも毒がないことが分かったそうです。そうなると、同じトラフグでも天然か養殖かによる違いで毒の有無が変わってくるため、見た目では全く区別がつかないことになってしまいますね。もちろん、まだ毒の生成システムは完全に解明されたわけではないので、万が一ということもあります。あとは万が一の混入を避けるために全サンプル検査を実施するなど安全対策を完璧にすれば、リスクは限りなく0にできるでしょうけど、そういう手間が加わったフグ肝はおそらくびっくりするほどのお値段になってしまうのでしょうね・・・orz

現状では自分も禁止すべきだと思っていますが、例えば将来的にふぐ毒の解毒剤が開発されたりしたらそれとセットにして売るのはアリかなと思います(笑)
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