今日は600角タイルを切る事からスタートとなったのね。梅雨入りなんて話だし、折角の晴れ間にカットしとこうかと・・・それと何で切るか?って、そもそもの話になると、実寸で600角だと、余裕が無くピッタリになり、施工が窮屈になるのでは?
って事で、先方が打ち合わせを終えて、サイズの指定が来たからなのね。そんなこんなで、朝大家さんに頼むと、俺も庭のフェンスをやるから、1時間位したらやれば・・・って話になったのね。そんなこんなで大家さんはホームセンターに材料を買いに行き・・・。
予定では、その後は車も移動せず、切るスペースをお互いの分の確保・・・そんな話だったのに、さっきまで晴れていたのに、帰って来たら土砂降り。しかも車から降りられない位・・・ただ30分もすると雨も上がって、そんな訳で仕切り直し。
まぁ晴れてくれると、逆に湿っているからホコリが飛びづらくなって好都合なのね。そんなこんなで無事に予定通りになって、今度はバックの縁取りを張る事にして・・・
まぁシンプルと言えばシンプルな話だけれど、余りリップルでは見掛けないやり方なのね。そもそもこんなやり方をすると、とても片寄った使い方になるのね。ランダムな形が入っていて、そのランダムの使い勝手の良さが売りのタイルを、
仕分けしてしまったら、途中でそのタイルが足りなくなったりしないように、数えないとならないし、別の所に使おうとしても、もう片寄った使い方をしているから、使いづらくなったりもして・・・本来の目的とは違って来るのね。
ただそれはあくまで基本の普通な話で、その手間を惜しまなければ、それはそれで変わった仕上げになるのね。昔、浦安のデッカイねずみの有名な施設のオープンテラスのテーブルの仕事をした時に、その当時の生徒さん達と一緒に作ったのね。
その時にその人達の子供達に、このリップルの仕分けをして貰ったのね。それ以前にやってあったテーブルはランダムのままで仕上がっていたのね。しかし物理的に大きなタイルを中心部に使えば、目地幅は広がりランダムと言うより見苦しくなる。
つまりある程度仕分けて、外には大き目、中心部には小さ目みたいにすると、目地幅は安定して綺麗に見える。まぁ簡単な話なんだけれどね。ただそれだと、きちんとなり過ぎたりするから、もしランダム感が好きなのであるのなら、ラフ感を
わざと作る・・・それがテクニックになる。逆にキチンとするのなら、ここの教室に通ってくれている生徒さんへの暗号として、ピザの切り方ね・・・って言えば、何をすれば良いのか?ってのは簡単な話になるのね。
つまりランダムな形のタイルをランダムになっちゃった・・・と張るのでは、素材におんぶにだっこって話になる。それでは誰が張っても一緒なのね。いかにそのランダムなタイルを使って、ランダム感を調整出来るか?が腕の見せ所って話。
まぁキチンとする所があれば、よりランダム感は出るし、それこそさじ加減って話で、上手くなれば微調整が出来るものなのね。何でもね。それが全てのモノがそうであるように、五感の話。だから技術の前に必要なのが、感じる事なのね。
例えば料理なら味覚。塩を少々だろうが、ひとつまみだろうが一緒じゃん・・・って料理人は言わないのね。しかもその表現をするには・・・って、ちゃんと理に適っている事があって、指1本分の違いで量を変えていたりする。
これが基本であるのだけれど、人によって手の大きさも違うし、味覚としての味の好みもある。つまり誰でも一緒じゃ無いのね。その時に各々の好みをその基本から見つける・・・ここまでが指導の範囲なのね。ただプロとしての場合は、俺の味
ってもんが売りになるのね。だから、その俺の味を見つける事が大事で、それを先人は1人で探すオリジナルタイプと、先人の味を受け継ぐ伝統みたいに、自分らしさの否定みたいな両極端が生まれる。だから対立が生まれたりもする。
世の中の仕組みみたいな話で、いずれにせよ、何でも良いから足りなきゃ注文すれば良いし・・・なんてやれば材料費はかさむし、ある一定のタイルだけ片寄ると、ランダムものはどんどんと余る材料が出て来るのね。
つまりランダムのまま使う事が何も考えずに済む事になるが、ひとたび選ぶと、何も考えなくて進めば、片寄った在庫だらけになる。だから選んだらずっと考え続けないとならなくなるのね。四角や丸のタイルとは訳が違うのね。
このリップルってタイルの特徴なのね。どう使うか?は作り手で大きく左右するのね。話は戻って枠でくるんだら、カチッって感じにしまったみたいで、会社の入り口って感じに見えて来たのね。中々良い感じに思える。
そんなこんなで帰り際にもう一仕事。
いよいよ最後のモチーフのメインのトラックを写して・・・これで準備完了。