山門から見たしだれ桜
近づいてみるが花はまばら
一茶の句碑と鐘楼堂
説明板
山門から見る手児奈堂
神社ではなくお寺
26日の日曜日、小雨の中を市川にある真間山弘法寺にある樹齢400年のしだれ桜を見に行きました。以前から一度は訪ねてみたかったところです。しだれ桜は4分咲きくらいで満開までには後数日かかりそうでした。
この寺は万葉集に登場する真間の「手児奈」の霊を弔うために建てられた由緒あるお寺です。絶世の美女「手児奈」は奈良時代に下総の国葛飾の真間に住んでいた女性で、万葉集にも詠われ、江戸名所図絵にも掲載されるほどの有名人だったようです。多くの男性に慕われつつもその中の一人を選ぶことができず、結局誰とも結婚せずにこの真間の入り江に身を投げたと伝えられる伝説のヒロインです。
一茶のパトロンでもあった松戸馬橋の俳人大川立砂とこの地を訪れた小林一茶の句碑も山門入り口にありました
山部赤人 葛飾の真間の入江にうちなびく玉藻刈りけむ手児奈し思ほゆ(東歌)
大川立砂 夕暮の頭巾へ拾う紅葉かな
小林一茶 紅葉や爺はへし折子はひろふ