和子の記録 フォト&俳句

長い間ネイチャーフォトを楽しんで来ましたが最近これに俳句の趣味が加わりました。まだ不慣れですがブログに載せていきます。

阿蘇のパワースポット 高森殿の杉

2022-06-29 06:36:07 | 日記





夫婦杉とか 左はくねくね 右はすっとたつ









こんもり見えるのが高森殿の杉

この標識は矢印がないので迷う

牧場の中なので入ったら閉める

あか牛

高森駅 乗ってきたジャンボタクシー

一心行のヤマザクラ



2泊3日の巨樹探訪の旅の最後は阿蘇郡高森町にある生命力あふれる夫婦杉を見に行きました。高森殿と書いて「たかもりどん」と読みます。「殿」を「どん」と呼ぶのは南九州の方言だそうです。
夫婦杉のある高森駅は現在は南阿蘇鉄道が熊本地震の被災からづっと運休になっているので私たち5人は熊本中心街からジャンボタクシーを予約しておいて出かけました。
一般道を走ること1時間半弱で目的地高森に到着。そこはあか牛を放牧している牧場でした。青空の下でのんびり草を食むあか牛に誘われるかのようにコンクリートの急坂をやや登っていきましたが、駐車場からすぐ右に入る案内板の矢印を見誤ったことに気が付きました。ゲートが用意されていてやや上っていくと暗くうっそうとした森が見えてきました。真っ黒なくねくねした太杉とすっと立つ太杉の二本の古樹のてっぺんはここからは見えません。幹から何本も枝分かれした姿は千手観音にも見え、何度も何度も囲われている巨木の周りを歩いて英気を貰いました。同行の皆も離れがたく30分以上は佇んでいたでしょうか。
九州自然歩道沿いの牧野内の杉林にあって、まるでトトロのような形のこんもりとした森が『高森殿の杉』でした。
幹回りが10mを超える2本の巨大な大杉です。ここは、天正14年、高森伊予守惟直(たかもりいよのかみこれなお)主従二人が自決した地であると案内板にあり、幹から幾つも枝分かれした姿は圧倒されて神聖な雰囲気が漂いました。
樹齢400年をこえる高森殿の杉は、高森町の天然記念物に指定されており、“町の宝”となっているようです。
この高森殿の大杉を見てからジャンボタクシーでそのまま空港まで送ってもらう約束でしたが親切なドライバーさんが近くには一心行の桜もありますので廻って見ていきますかとの提案を頂きました。桜の頃になると必ずテレビで紹介されていたあの桜でどんな樹形をしているか一度は見に来たかった桜でしたから嬉しいことでした。この一心行の桜が咲くころは菜の花の絨毯に囲まれる樹齢400年の一本桜(ヤマザクラ)。南阿蘇村のシンボル的な存在とも言われていて樹高14m、枝張り東西21.3m、南北26m、幹周り7.35mで、淡い薄紅色の花をつけるので有名です。

くねくねと太き樹上は緑さす




熊本花博と熊本城見学

2022-06-24 08:46:38 | 日記













加藤清正像





地震後の修復途中





熊本城天守閣に登って眺める

宇土櫓

加藤清正神社


鹿児島、熊本の旅の3日目の19日は朝食前にホテルの周りを散歩してみました。丁度3月19日から5月22日までくまもと花博が開かれていて近くの公園は花で飾られていました。
「くまもと花とみどりの博覧会」では、3つのメイン会場(街なかエリア、水辺エリア、まち山(立田山)エリア)でくまもとの魅力を発信していたようです。
いつまでも綺麗に見せるためにほとんどの花がポットで差し替えられるようになっていました。毎朝の花の手入れも大変ですねと係の人にねぎらいの言葉をかけ、花博が終わったら市民に配るとも聞き旅の途中でなければ頂きたいと花好きな私は思いました。
朝食後はみなで熊本城の見学に出かけました。本丸見学後は宇土櫓も見てから加藤清正神社にも参拝してホテルに戻り、午後からはジャンボタクシーで南阿蘇の高森へ向かいました。

盛り上がり精気みなぎる若葉風

寂心さんの樟 (熊本市)

2022-06-21 08:19:57 | 日記












再び鹿児島、熊本の巨樹巡りの旅に戻ります。2日目の午後は寂心さんの樟の木を訪ねました。
幹周りが13.3m、高さは29mにもおよぶ熊本県の指定天然記念物の大きなクスの木が寂心さんの樟で樹齢は約800年といわれています。戦国時代、菊池氏(きくちし)の重臣であり、現在の熊本城の南側に位置していたといわれる「隈本城」の城主となった鹿子木親員(かのこぎちかかず)のちの寂心(じゃくしん)の墓をその根元に巻き込んでいると伝えられていることから、「寂心さんの樟」と呼ばれるようになりました。見事な根元や、1本の木であるのにまるで森のように枝を広げ、葉を茂らせている姿は、地域の人々をやさしく包み込み、しっかりと見守っているようですし、地元の人々により温かく守られているのがわかりました。
同行の5人は「神様の木に会いに行く」というNHKBSの番組で何度も見ていたので出会いたい巨木のナンバーワンでした。熊本駅で手荷物をコインロッカーに預け身軽になってから鹿児島本線の植木駅で下車。そこからのんびり歩くこと30分で到着。広い公園の一角にあり新緑の燃えるような若葉の樟の葉はゆさゆさ何かを私たちに語り掛けているようにも感じました。
鎌倉時代その祖は、源頼朝の命により鹿子木荘の地頭となった三池貞教で、赴任後は任地の名をとって鹿子木氏を名乗った。その10代目鹿子木三河守親員が入道後に名乗った号が厳松軒寂心である。文武両道に秀でた、なかなかの人物だったらしい。(案内板より)

緑蔭に佇み響く永久の命

ヒマラヤの青いケシ 上三依水生植物園

2022-06-16 15:13:54 | 日記

青いケシ









ヒメサユリ





キエビネ

キエビネ

シライトソウ

フタリシズカ

クリンソウ





センダイハギ

ムラサキセンダイハギ

梅雨空が続いて一向に晴れ間が見つからない日々。曇りの日を見計らって日光上三依水生植物園に早朝9時の開園に合わせて行って来ました。
ホームページで開花状況をチェックしながらも植物園にも電話して現在咲いているのは6輪と確認してから出かけました。6月1日に最初に咲いた青い罌粟はすでに枯れていました。
今日は8日です。朝開きかけていた青い罌粟もお昼ごろには完全に開いて何とも優雅で神秘的な笑顔になりました。全部の花がこちらを向いているわけではなく恥ずかしそうに横を向いている花、やや後ろ向きの姿の花もありました。
毎年この時期に植物園を訪ねていますが今年は何時になくクリンソウが見事でしたし特に黄色が多くなりました。昨年はイノシシに食べられ全滅していたヒメサユリも復活させていてくれました。

青いケシの展示について(箱根湿性花園)
去年の酷暑の影響もあり青いケシの開花株が入手できませんでした。
残念ですが、今年度の青いケシの展示はございません。 とホームページで載せていましたのでやはり咲かせることは大変なんですね。

青いケシを上三依水生植物園で咲かせるご努力がよーくわかりました。有難く見せていただきましょう。

恵み雨思案ありげの姫小百合

日置市を訪ねて Ⅱ  大汝牟遅神社 千本樟

2022-06-12 21:35:48 | 日記

オオナムチジンジャ



ご神木のクスノキ















千本樟の森














日置市吹上町中原に大汝牟遅神社(オオナムチジンジャ)があります。神代(かみよ)の昔,瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)がしばらく宮居(みやい)された所であるとの伝説が残っているそうです。
境内には樹齢800年を超える大きなクスノキのご神木がありました。
毎年11月23日には同社前の馬場で行われる流鏑馬(伊作流鏑馬)」(県指定無形民俗文化財)も有名だそうです。約200mの馬場に40m間隔に設けた3つの的を2人の射手が馬上から弓で射る。射手は、事前に「九字切」で魔をはらうと案内板には書いてありました。戦国島津家の尊崇を集めた神社なのですね。大きな石の、イシノコンボサア(石の子望神様)は、子授け 安産の神様として広く信仰されているようです。参拝して願を掛け小石1個を持ち帰り、妊娠 出産後は喜びを倍返しとして2個の小石を納めるお礼参りの風習があるそうです。
神社の参道東側には神秘的な雰囲気が漂う楠の森があります。樹齢800年以上の大クスがあたかも寝ているように連なり、また天空に伸びあがるように梢を伸ばしています。その姿は臥龍を思わせ、20数本しかない楠が千本あるように見えるのでその名がついたようです。倒れて朽ちた根回り18mの楠が親木とされ、神話によると大汝牟遅下向の時に楠の枝を地に差し、それが根付いて親木になったとか。
ドラマ「精霊の守り人」(主演 綾瀬はるか)の撮影が行われたロケ地としても有名な場所でパワースポットにもなっています。
うっそうとした巨木群の広場では近くの小学4年生のグループが野外授業でこの森の巨木の絵をかいていましたし、神社の境内でもキャンバスを広げていました。

緑陰にたたづみて知る史の重み