ヤマハギ 葉先が丸いのが特徴
ヤマハギ
ミヤギノハギ 葉先がとがっているのが特徴
ミヤギノハギ
ミヤギノハギ
『万葉集』には160種類以上の植物が歌われています。萩の花は合計142首が詠まれていてこれはウメの119首より多く、万葉第一の花になってます。
一方で詠み人の名はウメの歌が4分の3でわかるのに対し、ハギでは4割ほどしかわかりません。
つまり、ウメは上流階級、ハギは庶民に好まれた花だったのです。
現在では、花見というとサクラのみが思い浮かびますが、『万葉集』ではサクラの花を愛でてはいるものの、花見の表現はありません。
花見で歌われている植物は、春のウメと秋のハギのみです。
「秋風は涼しくなりぬ馬並(な)めていざ野に行かなはぎの花見に」 巻10-2103
この歌から男性が馬で連れ立って野へ、ハギの花見に出かけたことがわかります。
(『趣味の園芸』2020年9月号より)
「指進の栗栖の小野の萩の花散らむ時にし行きて手向けむ」 大伴旅人 巻6-970
「百済野の萩の古枝に春待つと居りし鴬鳴きにけむかも 」 山部赤人 巻8-1431
「わがやどの萩咲きにけり秋風の吹かむを待たばいと遠みかも」 大伴家持 巻19ー4219
「夕されば野辺の秋萩うら若み露にぞ枯るる秋待ちかてに」 柿本人麻呂 巻10-2095
ハギはマメ科ハギ属の落葉低木または多年草の総称であり、ハギという種はない。ふつうハギと呼ばれるのはヤマハギ、ミヤギノハギ、ツクシハギ、
マルバハギなど。ハギは、落葉性で茎はよく分枝するかあるいは根元から多数分かれて伸び、多くは花期に枝がしだれます。
葉は三小葉をもつ複葉で、小葉は楕円形。花は長さ1-2cmで紅紫色、穂状に多数集まって咲く。果実は小形で扁平な楕円形で、中に一個の種子があり。
万葉の時代にはハギを種で区別することはなかったとおもうのですが牧野富太郎博士はヤマハギという説です。
ヤマハギとミヤギノハギの違い?
ハギ類は、荒れ地に生えるパイオニア植物。 ヤマハギは、一般的なハギのイメージとは違い、枝は垂れ下がらずに直立するか真横に伸びることが多い。
枝が地に接するほど枝垂れるのはミヤギノハギ。 植栽としては、花にボリュームがあるミヤギノハギの方がよく植えられるそうです。。
しかと見る古刹の庭の萩の花
万葉集にハギの花の詩が多く庶民の花だったこと。
ありがとうございました。覚えておきましょう。
ヤマハギとミヤギノハギを葉の形で見分けられるようになりました。
花が零れ咲いているのは決まってミヤギノハギでした。絶対数はだんぜんこちらが多いです。
葉がとがった形をしているのですぐわかります。。
ヤマハギは植えられているところが少ないですね。
ちかくの松戸市育苗圃ではさすがに二種類用意していましたので区別が出来ました。
市川にある万葉植物園でも両方とも名札がついているのですぐわかります。
万葉の頃の秋の花見は萩の花だったのですね。
万葉集の中に出てくるお花に付箋をつける楽しみが出来ました。
コメントありがとうございました。