和子の記録 フォト&俳句

長い間ネイチャーフォトを楽しんで来ましたが最近これに俳句の趣味が加わりました。まだ不慣れですがブログに載せていきます。

秋の七草を探して  松戸21世紀の森公園

2019-09-28 07:06:04 | 日記


高円の野辺の秋萩いたづらに咲きか散るらむ見る人なしに   笠金村  巻2-231



めづらしき  君が家なる花すすき 穂に出づる秋の過ぐらく惜しも   石川広成 巻8-1601 
 


真葛原 靡く秋風吹くごとに  阿太の大野の萩の花散る     作者不詳 巻10-2096



なでしこが  その花にもが朝な朝な 手に取り持ちて恋ひぬ日なけむ     大伴家持 巻3-408



女郎花(をみなえし) 咲きたる野辺を 行きめぐり 君を思い出 たもとほり来ぬ 大伴池主





萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花 万葉集の中には山上憶良のこの一首に出てくるだけ



朝顔は朝露負ひて咲くといへど夕影にこそ咲きまさりけり   作者不詳


松戸21世紀の森と広場で開催された「自然観察おもしろ講座」を受講してきました。テーマは「秋の七草あれやこれや」でした。
講義のあと広場に出て散策しながら万葉の花を探しての解説は充実していて楽しかったです。

奈良時代7世紀半ばから8世紀後半の約130年の間に読まれた歌を集めた日本最古の歌集が万葉集ですがその中で山上億良により詠まれた歌が秋の七草として紹介されています。
  秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花
  萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝顔の花

21世紀の森は我が家からゆっくり歩いて20分以内で行ける所ですので散歩コースになっています。この時期は萩、尾花、葛花、女郎花、藤袴はありましたが朝顔(桔梗)となでしこは夏に撮影したものです.

稲架組まれ子等も喜ぶ森広場

日光植物園を訪ねて

2019-09-23 14:52:48 | 日記

オミナエシ

ニッコウアザミ

ウバタケニンジン

レンゲショウマ

キレンゲショウマ

猛毒キノコ「カエンダケ」

アサマフウロ

クサアジサイ

ワスレナグサ

ハンゴンソウ

オヤマボクチ

先日東武電車終点の東武日光駅からバスを利用して日光植物園に秋の花を探しに行ってきました。
すでに初秋の花を上三依水生植物園でも見ていたので特別ここだけにある花は少なかったように思いました。もう一つの目的はキレンゲショウマの花がここにもあって満開とホームページに掲載されていたので見たくなりました。すぐにもキレンゲショウマを見つけたのですが沢山あるところはネットで囲われていて写真にはなりませんでした。所々に分かれて咲いてはいましたがまだ木は小さかったです。珍しい花はないかと広い園内を歩き回った割には収穫は少なかったのが残念でした。十数年ぶりに訪れた日光植物園ですが広すぎて管理の手が回らないように感じました。

秋草の揺れるてつぺん小さき虫

キレンゲショウマ咲く 

2019-09-17 08:12:36 | 日記







ここまでが8月11日に撮影

ここから下は8月26日に撮影した物です










宮尾登美子の小説「天蓋の花」の中で「月光のように澄み清らかに輝いていた」と書かれたキレンゲショウマの花を知ってから、この花の魅力にとりつかれています。そんなわけで昨年に引き続いて今年も何回かこの花の撮影に出かけました。

漢字で黄蓮華升麻と書くキレンゲショウマはユキノシタ科に属する多年草です。石灰岩地帯などの深山の湿った木陰を好む花で、キンポウゲ科のレンゲショウマ(蓮華升麻)とは別種です。

日記を見ると昨年は8月31日にこの花を見に行ったようですが今年は同じ上三依水生植物園へ8月11日と26日の2回訪ねました。昨年より訪問日が早まったのは梅雨が明けた後一気に猛暑日が続き開花が早まったからです。
現地の植物園の係員の方から開花日が早まっているという情報を受けながらほんとうにそうなのか半信半疑のまま出かけました。

お盆の期間中の11日は電車の混雑が予想され新越谷駅で往復の指定席を確保して出かけました。猛暑日と言ってもその日の日光は28度と過ごしやすかったのが救いでした。
キレンゲショウマは花の期間が一か月以上あり、11日はいたんでいる花は目立たなかったものの咲いている花が少なかったです。次に出かけた26日はいたんでいる花が多くてきれいに咲いている花がこれまた探すようでした。つまり湿度が足りないと花弁が開かないことを知らなかったために選んだ日にちがまずかった訳です。両日とも撮影には苦労しましたが花を眺めているだけで幸福感に浸れたので嬉しい一日となりました。

露さやか黄蓮華升麻はにかんで

水元公園 オニバス Ⅱ

2019-09-12 08:32:59 | 日記

三つ目が明日は咲きそうです

こちらも後ろの三つ目が明後日頃咲きそうです

今日咲いたばかりのオニバスの花 右端に浮いていて二個赤く見えるのは種だそうです

沢山の花芽があります

花芽が縦に四つ並んでいて珍しい

前回のオニバス撮影から三週間後にもう一度訪ねてみました。
猛暑日もおさまり少しは涼しくなったのですが池の様子が少し変わっていました。葉が一面池を覆いつくしていて水辺が見えませんし全体の花数もぐっと少なかったです。
ところがオニバスの花が一か所に二つ咲いているところが多く見かけられ嬉しく撮影が出来ました。オニバスは種が出来てそれで増えていくそうです。
初めの頃は花は一か所に一つだけ咲いていたのですが、まるで花火の最後のように終わりに近づくと次々と咲くのですかねと言っておられた方がいました。 
なるほどなと思いました。

咲き急ぐ残暑の中のオニバス花

ナンバンギセルの咲き始め

2019-09-08 10:27:21 | 日記

ナンバンギセル

ナンバンギセル

ジンジャーリリー

ジンジャーリリー

キンミズヒキ

今朝の散歩中にナンバンギセルの花を見つけました。何時も通っている松戸市育苗圃のススキの根元に朝の光を受けてひっそり咲き始めていました。
すぐに自宅に戻りカメラをもって撮影してきました。ナンバンギセルの花は一年草の寄生植物でススキの根元で見かけますがイネ科の植物などにも寄生するようです。
花の形が南蛮渡来のキセルに似ていることからその名があり万葉集の中では「思い草」と言われて。

       道の辺の尾花の下の思ひ草今更々に何か思はむ  と万葉集の中で一首詠われています

まだ花芽が沢山ありましたので毎朝の散歩中に引き続き観察して見たいと思いました。