和子の記録 フォト&俳句

長い間ネイチャーフォトを楽しんで来ましたが最近これに俳句の趣味が加わりました。まだ不慣れですがブログに載せていきます。

初秋の新宿御苑に万葉の花木を探して

2017-09-27 08:00:02 | 日記

 ナンバンギセル  (思い草)

 ススキ (尾花)

 アサザ(浅沙・阿佐左・阿邪左)

 ホオノキの花 (ほほかしわ)

 シイの木の花芽 (椎)

 梶の木の花 (たく たへ)

 マルバチシャの実 (丸葉萵苣木)

 カツラの黄葉 (楓 加都良 桂)

 アカメガシワの花芽 (ひさぎ)

初秋の新宿御苑に万葉の花や木を探しに行ってきました。
新宿門にあるインフォメーションセンタを訪ねてお目当ての「ナンバンギセル」が何処で見れるか聞きました。イネやススキなどイネ科の植物の根元に寄生してその養分をもらって生育する花だそうです。花の名は遠い外国からやってきた船員達が口にくわえていたパイプの形に似ている事から付けられたそうですが、古名の「思い草」も味わいがありますね。
この花は以前向島百花園でも見たことがありますので今回が2度目です。この他にも思いがけず色々な花木に出会えました。6月に撮影した時の花を併せて載せました。

 道の辺の 尾花が下の 思い草 今更々に 何か思はむ   万葉集に詠まれている思い草はこの一首のみです。


萱の沼そろりそろりの白鷺よ


秋海棠咲く秩父の寺を訪ねて

2017-09-23 08:03:21 | 日記












先日2年ぶりに小鹿野町般若にある32番札所 法性寺 に秋海棠の撮影に行ってきました。
3年前、歩いて秩父の34観音巡りをしていた時に偶然見つけたところです。可愛らしい花の姿が忘れられない場所の一つでした。
以前はフェンスが貼られていて道沿いからしか撮影できなかったのですが、カメラマンからの要望があったのか駐車場の脇に門が出来て、中に入って斜面に群生している花を撮影することがが可能となりました。
秋海棠は今がちょど見頃なのでしょう。枯れ花もなく生き生きと咲いていました。花の時期が長いせいかカメラマンはまだ多くはありませんでしたが新聞に紹介され見に来る人が増えてきています。遍路笠を被った巡礼者にも出会いました。暑い盛りに友人と二人で此処を歩いたことが懐かしく思い出されました。

朝な朝な立ち止まりつつ秋草を

秋の七草  山上憶良

2017-09-19 08:02:04 | 日記

 薄

 撫子

 萩

 桔梗

 女郎花

 藤袴

 葛 

秋の野に咲いている花々の中から七つを選んで「秋の七草」としたのは奈良時代の歌人山上憶良です。彼は万葉集第8巻の中で秋の七草についての歌二首(下記)を詠んでいます。
秋の野に咲きたる花を指折りかき数うれば七種の花 山上憶良
萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなえへし また藤袴 朝顔が花 山上憶良

萩は万葉集の中で141首、薄は47首、桔梗は5首、撫子は26首、葛は18首、女郎花は14首、藤袴は1首詠まれています。
山上億良が朝顔としているのはここでは桔梗のことですが諸説あるようです。


赤き屋根見へ隠れして女郎花

秋の万葉の花々 Ⅱ 市川万葉植物園にて

2017-09-16 15:30:01 | 日記

  やますげ やぶらん

  

  くくみら くくらみ にら



  ぬばたま ひおうぎ



  くそかづら へくそかづら



  つちはり めはじき



  うけら おけら



  たまばはき こうやぼうき

  あさがお ききょう

前回に引き続き市川万葉植物園で撮影した秋の万葉の花々を掲載します。
普段何気なく目にしている花が多かったのには驚きでした。ここには花だけでなく万葉集に出てくる木も沢山植えられていますのでまた訪ねたいと思いました。

紅藍花の天平の色花の色

秋の万葉の花々 Ⅰ  市川万葉植物園にて

2017-09-12 08:00:01 | 日記

  からあゐ けいとう

  

  くず  

  

  はぎ  

  

  にこぐさ はこねしだ



  ちち いぬびわ



  をみなえし

つきくさ つゆくさ

先日市川市にある万葉植物園を訪ねました。JR武蔵野線を市川大野駅で降り、ガード下を2分歩き更に階段を50段上ったところにありました。
此処には万葉の時代の自然が偲ばれるように155種類の植物を植栽しています。平安の昔にタイムスリップした気持ちになって小径を歩きながら撮影してきました。
広くはありませんが園内は手入れの行き届いた和風庭園になっていて、花の名前とともに和歌も紹介されていました。今は秋の花が咲いていましたが予想に反して人影は少なくゆっくり撮影することが出来ました。

秋空に万葉の色探しけり