川本ちょっとメモ

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小沢疑惑の元は闇献金、その簿外資金作りの流れを想像しますと…

2010-01-28 20:35:22 | Weblog


役所の裏金づくり
都道府県、市町村などで簿外資金を作っていたことは、何度もニュースになりました。日本の各地で、市長や県知事が部下の公務員たちに簿外資金を表に出すよう訴えてきました。司法関係の役所だって例外ではありません。北海道警や宮城県警の裏金づくりはニュースになりました。

全国の各級役所の各課各係では長い間、習慣的に裏金(簿外資金)づくりを行ってきました。いろいろ報道されてきたことによると、種々の備品消耗品を水増し発注をして、受注業者から架空発注分をペイバックさせてきた。出張費や交通費などを架空計上することもあったそうだから、さまざまな出費項目を利用したのだと思います。

民間の裏金づくり
民間とはいえ、零細事業者と大きな会社では違いがあるでしょう。零細事業者は一般的に売上げ確保に苦しんでいて、利益が出ません。生活を守るのがせいいっぱいです。利益が出なければ、裏金づくりなどできるものではありません。私用飲食の一部を経費で落とすという類のことがせいいっぱいでしょう。

小沢疑惑に関係する水谷建設は鹿島建設の下請け会社です。通常、下請け会社が元請け会社を飛び越えて1億円という大金を政治家に献金することはありません(今のところ小沢側はもらっていないと否定しています)。鹿島建設の意思を代行したか、共有したかのどちらかでしょう。多くの人は鹿島建設の意向で水谷建設が闇献金したと思うでしょうし、私はそう信じています。

水谷建設の簿外資金作りの流れを想像しますと…
そうだとすれば、鹿島建設から水谷建設への外注費は1億円を拠出するにふさわしい金額が上乗せされています。この場合、当然、二重設計がおこなわれます。事業主発注の工事設計通りの工事を設計し、実際の工事とは違う工事設計書を作ることになるでしょう。このごろはコンピューターで計算されますから、数値や金額は細部までごまかしがききません。精密に、二重の根拠が作られていると思います。

仮に、鹿島建設が実際の外注額に1億円を上乗せしたとしましょう。水谷建設は仕事をしないで1億円を受け取るのですから、余分に1億円の利益が出ます。そして何千万かの法人税や住民税を支払うことになり、1億円が大きく目減りします。

何千万円も目減りした分に、水谷建設が自己資金を足し前して1億円にしたところで、そのまま闇献金の原資にはできません。会社から正当な名目で1億円を引き出したのなら、『闇』献金にはなりません。

だから、水谷建設の帳簿処理のうちで、どこかで脱税行為がある可能性があります。鳩山総理にも脱税行為(贈与税)がありましたね。

ただし、超大企業は税金をむだに払ってでも、「使途不明金」や「交際費」の名目で裏金を作ることがあると聞いたことがあります。でも、建設会社がそういう手法を常用すればいろいろと疑いをかけられますので、その手はまず使いません。むだに払う税金も惜しい……。

さらにまた、水谷建設が孫請け会社に工事外注をして、孫請け会社から簿外資金を調達した金額が含まれていれば、孫請け会社と水谷建設の間で、鹿島―水谷間と同じ構図が生まれます。


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