川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

原発学習(12) お腹の中の赤ちゃんと放射能

2011-06-14 00:28:25 | Weblog


05/04 ■ 原発学習(1)初歩の初歩から勉強をすることにしました
05/05 ■ 原発学習(2)固体1立方センチにびっしり詰まっている原子とサハ
     ラ砂漠を5メートルの高さで埋め尽くす砂粒

05/06 ■ 原発学習(3)「原子番号」は陽子の数を示し、アイソトープとは
     日本語で「同位元素」のこと

05/13 ■ 原発学習(4)原子は崩壊して放射線を放つ、そして元素が変わる
05/14 ■ 原発学習(5)原発使用済み燃料に1mまで近寄ると1分で死にま
     す!

05/22 ■ 原発学習(6)放射能・放射線の単位、人体への影響の測定用語
06/05 ■ 原発学習(7)ベクレル(Bq)からシーベルト(Sv)への換算方法
     解説

06/06 ■ 原発学習(8)「直ちに人体に影響を及ぼすものではない」とは、
     「いつかは影響がある」ということか?

06/08 ■ 原発学習(9)目安の数字は1時間当たり0.12と2.29マイクロ
     シーベルト

06/12 ■ 原発学習(10)放射線はDNAを傷つける
06/13 ■ 原発学習(11)放射線――ガンは若い人ほど起こりやすい、ガンの
     成長は数年後から数十年後

06/14 ■ 原発学習(12)お腹の中の赤ちゃんと放射能
06/15 ■ 原発学習(13)高線量被ばく死亡――染色体全破壊、すなわちDN
     A全破壊の実例

06/16 ■ 原発学習(14)高線量被ばく死亡――皮膚も内臓粘膜も筋肉もすべ
     て壊れた

06/17 ■ 原発学習(15終)半減期 半分じゃダメ ゼロになるのはいつ?
06/18 ■ 原発学習のためのリンク集
06/29 ■ 電力十社 十大株主リスト 機関投資家は原発をどうする‥‥



柳澤桂子著・地湧社刊「放射能はなぜこわい――生命科学の視点から」(1988.11.10.初版)からアトランダムにノート3日目です。小見出しは私がつけました。「P56」という表記は本書記述箇所のページを示しています。

◇柳澤桂子略歴
お茶の水女子大学理学部植物学科卒、コロンビア大学動物学科大学院修了Ph.D.取得(遺伝学専攻)、慶應義塾大学医学部分子生物学教室助手、三菱化成生命科学研究所主任研究員、東北大学理学博士、現在サイエンスライター


P56 (受精卵は)四~五日目には球状の数百個の細胞のかたまりになっています。

P57 受精後八日目くらいになると、赤ちゃんになる細胞のかたまりはお母さんの子宮の壁にくっついて、お母さんから血液を通して栄養を受け取ることができるようになります。

P58 四週から八週目にはいろいろな内臓ができて、手足が長くなり、指もできかけています。この頃には人間の赤ちゃんらしい形ができあがります。このときの胎児の大きさは2.5センチ、1グラムくらいです。

P59 八週までの胎児を胚(はい)と呼んで、かたちのできあがった胎児と区別しています。

P59 胚や胎児に対する放射線の影響は、受精後どの段階で放射線を受けるかによって大きくちがっています。

P60 細胞が分裂して球状のかたまりをつくっている時期に放射線を浴びると、胚は死んで流産してしまいます。

P60 からだのいろいろな部分をつくっている時期に放射線にさらされると、奇形児が生まれます。

P60 かたちができてしまってから放射線を浴びると、生まれてからガンになります。

P60 もちろん、放射線の量にもよるわけですが、弱い放射線を浴びた場合には、だいたいこのような結果になります。


P60 生物に対する微量の放射線の作用をまとめてみましょう。放射線はDNAに傷をつけたり、切断したりして、突然変異を引き起こします。

P60 その結果、細胞がガン化したり、奇形児が生まれます。

P60 また、表面にあらわれないDNAの傷が子孫に伝えられますので、長い間に、生物の中にDNAの損傷が蓄積していく可能性があります。




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