川本ちょっとメモ

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思い出そう衆議院本会議「戦争決別宣言」2000.H12.5.30. 沖縄サミットの2カ月前でした

2018-08-17 17:03:55 | Weblog

2000年(平成12年)7月21日から23日、沖縄県名護市で主要国首脳会議が行われました。開催国日本では、札幌、千葉、横浜、大阪、広島、福岡、宮崎、沖縄が開催地として立候補していましたが、時の小渕恵三首相は沖縄を選びました。

「沖縄」であることだけでも全国で歓迎されたのですが、歌姫・安室奈美恵さんが沖縄サミットのイメージソング「Never End」を日航那覇グランドキャッスルで歌ったことで、多くの人の記憶に残っています。

残念なことに、サミット開催地に沖縄を選んだ小渕恵三首相は4月脳梗塞に倒れ、5月に亡くなりました。7月に主要国首脳夫妻とともに「Never End」を聞いたのは後任の森喜朗首相でした。

今は、イージスアショアが話題になる軍拡「安倍晋三時代」6年目。安室奈美恵さんの歌を聴いて18年前をなつかしみつつ、沖縄サミットを迎えての衆議院「戦争決別宣言」を読みました。「安倍晋三時代」は一刻も早く終わってほしい。

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(衆議院会議録)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/147/0001/14705300001038a.html



第147回国会 本会議 第38号
平成十二年五月三十日(火曜日)


   衆議院本会議「戦争決別宣言」決議


○野田聖子君(自民党)
 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
 池田行彦君外五名提出、戦争決別宣言決議案は、提出者の要求のとおり、委員会の審査を省略してこれを上程し、その審議を進められることを望みます。

○議長(伊藤宗一郎君)
 野田聖子君の動議に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

○議長(伊藤宗一郎君) 起立多数。よって、日程第一に先立ち追加されました。

□戦争決別宣言決議案(池田行彦君外五名提出)

○議長(伊藤宗一郎君)
 戦争決別宣言決議案を議題といたします。
 提出者の趣旨弁明を許します。池田行彦君。

    ―――――――――――――
 戦争決別宣言決議案
    〔本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――

    〔池田行彦君登壇〕

○池田行彦君
 私は、自由民主党、公明党・改革クラブ及び保守党を代表いたしまして、ただいま議題となりました戦争決別宣言決議案につきまして、提案の趣旨を御説明申し上げます。

 まず、案文を朗読いたします。


        戦争決別宣言決議案

  二十世紀を顧みると、人類は二度の大戦はじめ多くの戦争により言語に
 絶する惨禍を被り、冷戦終結後十年を経た今日にあっても続発する武力衝
 突や核、ミサイル等の大量破壊兵器の開発、拡散が憂慮されている。

  今、二十一世紀を迎えるに当たり、日本はじめ各国は、過去の戦争の傷
 跡や新たな武力の脅威に対し、人類の最大の願いである国際平和の実現へ
 の決意を新たにし、戦争の惨害から将来の世代を救わねばならない。

  「歴史を教訓に平和への決意を新たにする決議」を踏まえ、唯一の被爆
 体験を持つわが国は、日本国憲法に掲げる恒久平和の理念の下、歴史の教
 訓に学び、国際平和への貢献に最大限努力するとともに、九州・沖縄サミ
 ットを契機に、日本はじめ各国が国家間の対立や紛争を平和的な手段によ
 って解決し、戦争を絶対に引き起こさないよう誓い合うことについて、世
 界に向け強く訴えるものである。

  右決議する。
 以上であります。

 さきの大戦で唯一の地上戦を経験し、多数の県民のとうとい命が犠牲になり、筆舌に尽くしがたい苦難を経験した沖縄においてサミット首脳会合が開催されるに当たり、我が国が戦争を絶対に引き起こさないよう誓い合うことを世界に向け強く訴えることは、大変意義深いことと存じます。

 何とぞ議員各位の御賛同をお願い申し上げます。(拍手)

○議長(伊藤宗一郎君)
 採決いたします。
 本案に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

○議長(伊藤宗一郎君)
 起立多数。よって、本案は可決いたしました。(拍手)

 この際、内閣総理大臣から発言を求められております。これを許します。内閣総理大臣森喜朗君。

    〔内閣総理大臣森喜朗君登壇〕

○内閣総理大臣(森喜朗君)
 ただいま採択されました御決議について所信を申し述べます。

 我が国は、過去の歴史に対する深い反省に立って、日本国憲法のもと、専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国にならないとの基本理念を戦後一貫して堅持してまいりました。

 政府としては、御決議を重く受けとめ、二十世紀の国際社会が経験した二度にわたる世界大戦などの悲惨な経験を踏まえて、平和で安定した二十一世紀を建設すべく、積極的に努力をしてまいりたいと考えます。(拍手)


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