『憲法九条は世界遺産』
血と汗と涙が憲法九条には込められている。
いいことばですね。
元自民党幹事長、元遺族会会長という経歴の古賀誠氏のことばです。
血と汗と涙が憲法九条には込められている。
── まことにその通りだと思います。
憲法9条を何としても守りたい、とわたしは思ってきました。
そして『憲法九条は世界遺産』という古賀誠氏のフレーズに接して、
憲法9条の評価を世界遺産にまで高めたいと思うようになりました。
総理大臣は第一に国民の生活に責任をもたなければいけないと古賀誠氏は言い、その責任の一番大切な要諦は「平和」だと言います。
単純明快、理屈抜き。わたしたちは「平和」の地盤に立ってこそ、太陽を仰ぎ見て暮らすことができます。戦争がもたらすものは、破壊、殺人、傷害、病害、身体しょう害、精神しょう害、飢え、渇き、不安 、死別、生き別れ。
古賀誠氏2歳のときに父が招集兵として戦地に送られ、4歳のときにフィリピンのレイテで亡くなりました。戦死か戦病死かわかりません。古賀誠氏は1940年 (昭和15年) 生まれで、父親の記憶はありません。母親は姉娘と誠氏の2人の子を、乾物の自転車行商をして育てました。子ども時代、寝ている母を見たことがないと古賀誠氏は言っています。暮らしはずっと貧乏そのものでした。
古賀誠氏の子ども時代は、父の記憶がない寂しさと母のたいへんな苦労と苦しい貧乏暮らしが戦争と直結しています。
古賀誠氏 「私の世代ですと、9条を守りましょうという理想を持つのに、自民党の中でも特別な努力はいりませんでした。宮澤喜一さん(1919年~2007年総理大臣)も護憲論者、大平正芳さん(1978年~1980年総理大臣)も護憲論者、田中六助さん(通産大臣、内閣官房長官、自民党幹事長など歴任)も護憲論者、後藤田正晴さん(内閣官房長官ほか歴任)も護憲論者です。」 (古賀氏著「憲法九条は世界遺産」から)
──自民党の有力者に護憲論者が数々居るというのは、隔世の感ありですね。
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